子どもの隠れ栄養不足を、よく使う食材で解決! 人気シリーズ「成功する子は食べ物が9割」の第4弾が実用的すぎる

出産・子育て

公開日:2022/7/28

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ
成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ』(細川モモ:監修、ダンノマリコ:料理/主婦の友社)

 毎日忙しくて作る料理がワンパターンになっている。疲れている日は惣菜や外食に頼っている。子どものおやつにジュースやお菓子ばかり与えている。そんな現代家庭のあるあるに寄り添い、成長期の子どもたちに何を食べさせればいいかを予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんが教えてくれる、累計15万部を超える人気シリーズ「成功する子は食べ物が9割」。

 本シリーズを読むと、子どもたちにとって鉄分とカルシウムがいかに大切かよく分かるのだが、それらを多く含む牛肉や魚はどちらもリーズナブルとはいえず、毎日使うのはちょっと痛い…という家庭はきっと多いと思う。

 食べ盛りの子どもがいる我が家もそうだ。結局よく買うのは家計に優しい豚肉や鶏肉で、これを使って自分で栄養バランスのいい献立を考えるのは難しいし、そもそもそんなことをしている時間もない。

 子どもに必要な栄養素をバランスよく含んだ献立を、誰かまるっと考えてくれないかしら…。そんなことを思っていたら最新刊の第4弾『成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ』(細川モモ:監修、ダンノマリコ:料理/主婦の友社)がまさにそんな1冊だった。

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毎日ぐるぐるローテーションできる、使えるレシピが満載!

 今回本書で注目されているのは、家庭で頻繁に使われる豚肉、鶏肉、ひき肉、鮭、さばの5つ。食材ごとに、それぞれ栄養バランスのことを考えたレシピがたっぷりと掲載されており、例えば豚肉なら、しょうが焼き、キムチ煮、ハッシュドポーク…と味のバリエーションを変えた7皿が紹介されている。

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ P22-23

 レシピはどれも手間いらずで、家計にも優しいものばかり。それぞれに栄養摂取のポイントが記されているのもありがたい。

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ P40-41

 魚料理のレシピも豊富。なんとなく調理が面倒そう…という理由で我が家では食卓に上ることが少ないのだが、本書によれば、子どもの成長に「魚」は絶対に必要! とのこと。鮭やさばには骨の成長に欠かせないビタミンDが豊富に含まれており、同時に脳を活性化してくれるDHAなども摂取できるという。

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ P52-53

 献立を上手に立てるコツは、成長期に必須の“たんぱく質”のおかずをまず最初に決めることだという。でも毎日イチから献立を考えることがどれだけ大変な作業であるかは、身にしみて実感している。日中がっつり働いている私は、夕飯の準備をする時間にはいつもぐったりしており、献立を考える気力も起きない…という日も珍しくない。

 そんな日に、本書からレシピを選んでその通りに作れば、子どもにうれしい栄養満点のご飯が時間をかけずにパパッと完成。普段づかいできるレシピばかりだからかなり実用的で、本書のレシピをぐるぐるローテーションするだけでも、バリエーション豊かな楽しい食卓になりそうだ。

副菜はちょい足し食材で栄養をプラス!

 メインのおかずを決めたら、次は副菜。副菜のページでは、主菜でとれない栄養素を補ってくれる食材を上手に活用する方法を教えてくれる。

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ P74-75

 例えば野菜をゆでるだけの「ゆで野菜」でも、カルシウム豊富な粉チーズや桜えび、ミネラルを含むのり、ビタミンDを補足できるちりめんじゃこなどをちょい足しすれば、栄養価がぐんとアップ。

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ P76-77

 ヨーグルトや豆腐を使った5分で作れるディップに、レンチンした野菜をつけて食べるというアイデアも手軽でおいしそう!

成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ P82-83

 ほかにもドレッシングやスープなど簡単に栄養チャージできる副菜のアイデアがいろいろ。本書の後半には、朝食やワンプレートごはん、作り置きなどの栄養アップレシピも掲載されている。

 本書を見ていると、頑張らなくても工夫ひとつで栄養バランスのいい献立ができるんだな~としみじみ思う。「疲れたという」「集中できない」「やる気がない」といった子どもの小さな不調にも、この1冊が役に立ってくれるかもしれない。

文=齋藤久美子

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