半額弁当をめぐる物語! 作者の想像力に引き込まれること間違いなし!

ライトノベル

2012/11/24

ベン・トー―サバの味噌煮290円

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 集英社
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:アサウラ 価格:496円

※最新の価格はストアでご確認ください。

私たちが日常的に利用するスーパーマーケットには時間が経ってしまった食品などに対して値引きをするというシステムがありますよね。その中でも、弁当や惣菜の値引き、半額にお世話になったことがある方も多いはず。その半額になった弁当をめぐって繰り広げられるのが、今回の『ベン・トー_サバの味噌煮290円』です。

半額弁当をめぐる物語、と言ってもいまいちピンと来ないと思います。ですが、この作品は“半額弁当を求める!”ということをどこまでも貫いているため、読み進めていくうちに自然と引き込まれてしまう特別な魅力があります。

ただ半額弁当を買うという行為ひとつをとっても、バトル物の作品を読んでいる様なワクワク感、先が気になる展開、その弁当の中身の描写、実際に自分が目の前にしているかのような文章力、読んでいて思わずツッコミを入れたくなるような軽快でおもしろい文章。読書をエンターテイメントとするならば、この作品はまさにそれらの要素を満たしていると言えるのではないでしょうか。

中でも私はその弁当の描写にやられてしまいました。文章だけでここまで食欲を刺激されたのは初めての経験で、本当においしそうな弁当がたくさん登場します。味や食感がものすごく伝わってくるのです。夜に読んでしまうと食欲が刺激され、大変なことになってしまう可能性があるほどです。

強烈なキャラクター、魅惑的な弁当、作者の軽快な文章とともに、ベン・トーの世界へ誘われてみてはいかがでしょうか。きっと作中に登場する様な弁当が食べたくなるはずです。


いつものスーパーがかなりの緊張感に包まれる

半額弁当をめぐり惣菜コーナーが壮絶な戦場となる

面白く、軽快な文章についつい先へ先へと進んでしまう

はたして主人公は見事弁当をゲットできるのか