人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳――青春小説の金字塔、待望の続編『おかえり横道世之介』をマンガで紹介!

文芸・カルチャー

PR公開日:2022/8/26

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おかえり横道世之介
おかえり横道世之介』(吉田修一/中央公論新社)

 実写映画化で大きな話題を呼んだ青春小説の金字塔『横道世之介』。その続編となる『続 横道世之介』が、『おかえり横道世之介』(吉田修一/中央公論新社)と改題して文庫化された。同作は忙しい日々の生活に疲れた人の心を温かく包み込んでくれる、今の時代にこそ必要な1冊。興味のある人は、ぜひチェックしてみてほしい。

 バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐ男、その名は横道世之介。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子…。そんな人々の思いが交錯する27年後、オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる――。

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 前作『横道世之介』と同様に、今回も世之介の何気ない日常が描かれていく。世之介はこれといった特徴のない普通の人間。しかし愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、さまざまな出会いと笑いを引き寄せる。大きな事件など起きない同作だが、静かに広がっていく感動が、きっと読者の心にじんわりと染み渡っていくだろう。

 単行本発売当初、購入者からは「何かこれといった特技があるわけでもないし、やりたい仕事をしているわけでもない。でも人当たりが良くて嫌味なところがない世之介には、不思議な魅力が感じられた」「前作の世之介のことを思い出しながら、噛みしめながらじっくり感動した」「まさかもう一度彼に出会えるとは!と嬉しい驚き」「ゆったりと時が流れていく感覚。読んでいると自然に笑顔が漏れてしまいます」といった好評の声が続出していた。

 ちなみにSNSなどで話題のイラストレーター・すれみ氏も、同書の魅力にハマったひとり。2022年8月17日、自身のTwitterに『おかえり横道世之介』の紹介マンガを寄せている。その中ですれみ氏は、「なぜか愛されてる人あるある」も紹介。これを読むと、思わず自分の周りにそんな人がいないか思考を巡らせてしまうはず。

おかえり横道世之介

おかえり横道世之介

おかえり横道世之介

おかえり横道世之介

 人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳。そんなキャッチコピーで何気ない日常の美しさを描いていく『おかえり横道世之介』。小さな感動が、きっと日々の疲れを癒してくれるだろう。

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