犬のしつけは難しくない! 厳しくない! 犬と幸せに暮らすポチパパ流メソッド『犬のしつけ大全』

暮らし

公開日:2022/9/21

どんな困った犬もこれで大丈夫! 体罰ゼロのポチパパ流 犬のしつけ大全
どんな困った犬もこれで大丈夫! 体罰ゼロのポチパパ流 犬のしつけ大全』(北村紋義/KADOKAWA)

 犬を迎えるときには、誰もが幸せな暮らしを夢見ている。ところが念願のドッグライフが始まった途端、さまざまな悩みに直面する飼い主が多い。『どんな困った犬もこれで大丈夫! 体罰ゼロのポチパパ流 犬のしつけ大全』(北村紋義/KADOKAWA)には、犬との接し方や必須のしつけはもちろん、問題行動との向き合い方まで網羅されている。

 著者の北村紋義さんことポチパパは、犬の問題行動を改善する専門家として活動し、多くの犬と飼い主を救ってきた。YouTubeに開設した「保護犬達の楽園」チャンネルの登録者数は25万人(2022年9月現在)を超える勢いだ。これから犬を飼う方もしつけに悩んでいる方も、本書にまとめられたポチパパ流のメソッドを役立ててみてはいかがだろうか。

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誤ったしつけやトレーニングが問題行動へ

 日本では犬がペットショップで展示販売されていることもあり、外見のかわいらしさに惹かれて飼うケースが多い。愛情のつもりで犬中心のライフスタイルをおくるうちに、犬は自分の主張や要求が通ることを学ぶ。やがて「こんなはずじゃなかったのに……」と悩みに直面することになるのだ。対処できずに放置したり誤った方法で体罰を行ったりすれば、さらに悪化してしまうことも少なくない。

どんな困った犬もこれで大丈夫! 体罰ゼロのポチパパ流 犬のしつけ大全

 北村さんが提唱する“ポチパパ流メソッド”は、難しいしつけも厳しいトレーニングも必要ない。最も重要なのは「愛犬と幸せになる!」という飼い主の自信だ。犬は仲間と寄り添って生きる動物なので、飼い主が親やリーダーとして頼れる存在になれば家族の“末っ子”のようなポジションに落ち着くという考えだ。

飼い主の心と体の“姿勢”を改善する

 犬のしつけにつまずき、問題行動に悩んでいるなら、まずは飼い主が“姿勢”を改善することから。心の“姿勢”の改善は、犬中心になっているライフスタイルを人中心に変える。犬が生きるために必要な食事や散歩などの最低限の世話のみ行い、犬の要求や主張には応えない。

北村紋義さん

 体の“姿勢”の改善は、犬に対するときに胸を張って背筋を伸ばすように意識する。ボディランゲージは、言葉を使わず相手に自信を伝える最適な手段だ。力強いオーケストラの指揮者の姿勢をイメージしよう。

自信をもてば問題行動の改善は近い

 飼い主が心身の姿勢を変えて強いメンタルを身につければ、犬が心を許して信頼関係ができ、安心して任せる主従関係ができる。それから必要なしつけを始めよう。といっても「オスワリ」などの指示よりも、犬にとって安全・快適な環境を整え、日常生活で周りに迷惑をかけない習慣を教えることが最優先。これらは問題行動の予防にもなる。

北村紋義さん

 すでに吠える、咬みつく、いたずらする、トイレを覚えない、興奮が収まらない……といった問題行動に悩んでいるなら、本書に掲載している問題のケーススタディーや改善方法を参考に対処してみては。強い自信で犬を幸せへと導ける飼い主を目指そう。

文=金子志緒

著者紹介
北村紋義
ドッグメンタリスト(問題行動犬専門家)、ドッグスクールポチパパ代表。2012年から犬の愛護活動を始め、とくに難しい凶暴犬、問題行動犬、大型犬、野犬などの保護活動に力を入れる。犬の心理学、行動学を学び、数多くの咬み犬の矯正訓練、犬の問題行動改善トレーニングを経て、犬の問題行動専門改善ドッグトレーナーとして活動中。力や恐怖による服従訓練などは一切行わず、おやつなどのごほうびも使用せず、正面から問題を持つ犬と向き合う様子を、YouTube「ポチパパちゃんねる 保護犬たちの楽園」にて配信。約25万人が登録する人気チャンネルとなっている。

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