カヌレは手作りできるお菓子です! 外カリッ、中とろの感動体験。スイーツのカリスマによるクッキーと焼き菓子レシピ

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公開日:2022/9/30

大人のクッキーと焼き菓子
大人のクッキーと焼き菓子』(石橋かおり/主婦の友社)

 スイーツの秋が到来しました。スイーツ好きの私が今注目しているのは、ちょっとレトロなクッキー、マドレーヌ、レモンケーキなど、昔からある焼き菓子です。いつ食べても飽きない甘さは、疲れた日の夜に食べると心がほっこり。有名店の定番も、コンビニスイーツの新商品も気になるけど、今年は手作りにチャレンジしてみよう、と手にしたのは『大人のクッキーと焼き菓子』(石橋かおり/主婦の友社)。著者の石橋かおりさんは著書が50冊を超えるスイーツのカリスマ。以前から石橋さんによるチーズケーキのレシピ本を愛用しており、簡単においしく作れるのは折り紙つきです。

中でも目を引いたのがカヌレ! え? カヌレって手作りできるの?

大人のクッキーと焼き菓子

 カヌレの材料を見ると卵、砂糖、牛乳、薄力粉、バターにバニラと、いたって普通。ただカヌレ型は必須のようです。それはそうよね。ショッピングサイトで簡単に購入できそうですが、私は合羽橋道具街の馬嶋屋菓子道具屋さんでゲット。ここに行くと「お菓子作るぞ!」とテンションが上がるのです。

 初めての挑戦ですが、材料を混ぜて型に入れて焼くだけ、と、手順はびっくりするほど簡単です。

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大人のクッキーと焼き菓子

 焼き時間は長めなものの、焼きあがって、型を振って取り出すと、焦げ茶に焼けたカヌレがころんと出てきました。おお! カヌレやん!(当たり前)。感動の瞬間です。

大人のクッキーと焼き菓子

 焼きたて熱々をまずひと口。表面は、香ばしくカリっとしていて、中身は、ややとろっとしていて、控えめな優しい甘さが口に広がります。

大人のクッキーと焼き菓子

 思えば焼きたてのカヌレなんて食べたことなかった。手作りならではのお楽しみ。これ本書の中でもイチ推しです。

しかも、うれしいのは「大人」のレシピであること。甘みはほぼきび砂糖を使っています

大人のクッキーと焼き菓子

 本書のタイトルに「大人の」とある理由は、「白砂糖を使わず体によい食材を加えている」ことから。白砂糖の代わりに主に使用するのは、きび砂糖で思ったよりクセがなく、普通の甘みに感じました。色はベージュですが、焼き菓子ですから気になりません。

 オートミールクッキーや、抹茶のスノーボール、コーヒーとカカオニブのパウンドケーキ、黒砂糖のガトーショコラなど、定番のスイーツも体によさそうな素材を加えたレシピが並んでいます。これなら大人女子でも罪悪感少なめで食べられそう。

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大人のクッキーと焼き菓子

 石橋かおりさんは、子どもの頃に食べたレモンケーキや、お母さまが作ってくれたプリンを思い出しながらレシピを作られたそうです。幼い頃からずっと好きだったお菓子を、これからもずっと食べられるようアレンジされたという、その優しさも味に加わっているようです。

 クッキーやマフィンも作ってみましたが、手順は簡単。ささっと朝準備して、オーブンに入れ、焼きあがるにつれてただよう甘い香りの中でテレワークをしました。気分がほぐれ、普段よりスムースに仕事が進んだ気がします。焼きあがったらお茶を淹れ、焼きたてをいただきつつしばし休憩を。なんて幸せな時間! 仕事のストレスもなくなるので、ぜひお試しください。

文=日田陽子

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