疲れた体に染みわたる…。5分でできる簡単&おいしいスープで毎日の献立も充実!

食・料理

公開日:2022/10/8

5分スープ わたしの心と体を助けるレシピ
5分スープ わたしの心と体を助けるレシピ』(牧野直子/SBクリエイティブ)

 疲れていたり体調がすぐれなかったりすると、普段おいしく感じるはずの料理でもうんざりすることがある。また、いつもの調子で食べていたら胃もたれしてしまい、「食べなきゃよかった」と後悔することも。でも、そこにスープが一品あったら……。『5分スープ わたしの心と体を助けるレシピ』(牧野直子/SBクリエイティブ)は、そんな疲れた体にスッと染みわたるスープが多数紹介されているレシピ本。

 時間がなくても疲れていても5分ならササッと作ってしまえるし、おかずができあがってから作り始めても冷める前に完成する。つまり、自分や家族の体調を見て、臨機応変に対応することができるのだ。重めのがっつりおかずを作ってしまっても、スープがプラスされれば案外胃もたれしないということはよくある。そこで、本書の中から「これは使えそうだぞ!」と思ったものを3品ほど作ってみた。


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「中華風コーンクリームスープ」(P.21)

5分スープ わたしの心と体を助けるレシピ

 1品目は、「中華風コーンクリームスープ」。鍋にコーンクリーム缶と水を入れて温め、鶏ガラスープの素を加えて溶かす。あとは溶き卵を加えて塩コショウで味を調えれば完成。

 コーンクリームと卵の心がほどけるような優しい味わいを、鶏のだしと塩コショウが程よく引き締めている。この塩気を含むシンプルながらも奥深い味が、疲れた体に染みわたる……。包丁もまな板も不要で、鍋1つあればできるのもありがたい。

「きのこのミルクスープ」(P.48)

5分スープ わたしの心と体を助けるレシピ

 2品目は「きのこのミルクスープ」。鍋に水と冷凍きのこを入れて火にかけ、ふつふつとしてきたら牛乳、コンソメを加えて温める。あとは塩コショウで味を調え、粉チーズとパセリをふれば完成。

 ミルクのホッとする味わいがありつつ、シチューやホワイトソースのような重さはなくサラサラと食べられる一品。きのこは冷凍しておくと火の通りも早くなり、調理時間の短縮にも繋がる。食べごたえもあるので、メインとして活用するのもアリ。

「揚げなすのみそスープ」(P.120~P.121)

5分スープ わたしの心と体を助けるレシピ

 最後は「揚げなすのみそスープ」。鍋にだし汁を煮立て、冷凍揚げなすを加えてひと煮たちさせる。あとは火を弱めて味噌を溶き入れ、小口切りにしたねぎ、おろし生姜を加えれば完成。

 揚げなすのとろっとした舌触りと深い甘みに、生姜とねぎの鼻に抜ける清涼感が相性抜群。メイン食材は揚げなすのみとシンプルだからこそ、揚げなすの魅力が最大限に引き出されている。食べたあとに思わずホッと一息ついてしまう、みそ汁ならではの素朴さも魅力。

 作った3品とも、片手間レベルで作れて、なおかつ栄養もしっかり摂れる優れもの。あまり食欲がない時でも、これらのスープを飲めば、不思議なくらいに「もう少し食べたい」という気持ちが湧いてくるはずだ。

 ほかにもバリエーション豊かな味わいのスープが60品以上も掲載されている。また、おいしさを決める要素やストックしておくと便利な調味料・食材、1分みそ玉スープの作り方といった、知っておくと便利な情報も。「今日は余裕がないなあ」と感じる時こそスープをうまく活用して、無理なく体を内側から労ろう。筆者も、冷凍揚げなすなどのスープ作りに便利な食材を常備品に加えようと思う。

調理、文=月乃雫

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