日本は消費税のせいで消滅する? 誰もが知らなければならない“消費税”の問題点をあぶりだす『消費税減税ニッポン復活論』

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公開日:2022/10/28

消費税減税ニッポン復活論
消費税減税ニッポン復活論』(著:藤井聡、森井じゅん/ポプラ社)

 給料が上がらない、正社員になれない、物価が上がり続ける、中小企業が儲からない…。そんな日本の現状に鋭いメスを入れた一冊『消費税減税ニッポン復活論』(藤井聡、森井じゅん/ポプラ社)が、2022年10月11日(火)に発売された。

 同書は元内閣官房参与の経済学者・藤井聡氏と、気鋭の公認会計士・森井じゅん氏の共著。「国家財政」の視点と「一般消費者」の視点から“消費税”の問題点をあぶりだし、消費税のマイナス効果を国家財政の論点と家計の論点から経済のプロと税務のプロのタッグで分かりやすく解説していく。

 冒頭で藤井氏は、「なぜ日本がデフレになっているか、消滅しそうになっているのか…。それは消費税を増税したから」「日本は消費税のせいで消滅する」などと強い言葉を使って日本の現状を非難。戦後一貫して伸びていたGDPが、1997年の5%増税を機に明らかに伸びなくなっていることを指摘している。しかし問題は消費税の水準そのものではなく、消費税増税のタイミングにあるという…。

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 増税によって日本はどうなってしまったのか、国の借金とは何なのかなど、大きなテーマをマクロ経済の視点から藤井氏が、そして消費税が生活に及ぼす悪影響などを、ミクロな視点から森井氏が解説。同書を読めば、給与明細やレシートを見る目が変わるかもしれない。

 日本国民であれば誰もが無視できない消費税の問題に言及した一冊に、購入者からは「庶民の生活が苦しいのは消費税が原因だと言い切れるほど、論理立てがしっかりしている。全国民に読んでほしい」「消費税の仕組みと作用を見事に示した一冊!」「藤井さんと森井さんの共著。非常に分かりやすかった」「日本が直面している問題を分かりやすく解説した一冊。これをきっかけに経済や日本の財政などに興味を持ち、考え続けることが大事なんだと思いました」「特に若者に読んでほしい。政治や経済について考えるには良い機会になるかと」といった反響が寄せられている。

 明日誰かに話したくなる知識も盛りだくさんの新書『消費税減税ニッポン復活論』。前代未聞の円安など、日本経済が大きく揺れ動いている今だからこそ、ぜひ同書をチェックしてみてほしい。

『消費税減税ニッポン復活論』【目次】
はじめに 藤井聡 2

第1章 消費税がなくなると人生バラ色 15
グラフが示す日本の貧困の現状/増税すると成長が鈍くなる/子泣きじじいやサナダムシをとれば、バラ色の未来がやってくる!/現状維持なら、ますます衰退が進んでいく/消費増税で自殺者が急増した

第2章 そもそも消費税って何? 73
「直間比率の是正」の議論から導入されたはずだけど……/消費税は「預り金」なのか/消費税が価格を上げる口実になっている!?/ガソリン税は二重課税?/消費税はあくまでも対価の一部である/消費税率に関係なく、価格はマーケットメカニズムで決まる/消費税は立場の弱い下請けにしわ寄せがくる/政府広報によってつくられた消費税の誤ったイメージ

第3章 消費税で私たちはこんなに貧乏になった 113
消費税は「利益」と「人件費」にかかる付加価値税/企業にとってみれば人件費を削れば税金が減る!/非正規にすれば社会保険料を払わなくていい?/消費増税は財務省と大企業の陰謀
!?/弱者から吸い上げたお金が大企業に入るミステリー/現代は資本主義のなれの果て/暴走する資本主義を止めるために税金はある

第4章 消費税がなくなっても問題ないのか 173
税収がなくなっても国の事業は成り立つ/政府はいくら借金しても問題なし/お金はアイドルの握手券と同じ/国のやりくりは法人のやりくりに近い/消費税は国民に対する経済制裁/財務省はゾンビワールド/財務省は飲み会の幹事ではない/日本はまだまだ借金できる!/税金をとる2つの目的とは/これから日本人が豊かになるためには/私たちが今すぐとるべきアクション

おわりに 森井じゅん 248

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