最悪の犯罪都市で暴れまわる「便利屋」のオヤジキャラに萌えよ！

「ちょいワルおやじ」や「枯れたおじさん」が一時期、人気を集めましたが、今の時代は「萌えるオヤジ」が若い女の子の支持を集めています。『TIGER & BUNNY』の虎徹や『カウボーイビバップ』のスパイクなど、歳相応に頼もしいが、かわいさも同居しているオヤジキャラたち。そんなオヤジにこよなく萌える女子にオススメしたいのが、マフィアンファンタジーコミック『GANGSTA.』です。

本作の舞台は、悪党だらけの街・エルガストルム。マフィアにチンピラ、売春婦、汚職警官などがひしめき合っています。
こんな最悪の犯罪都市で、闇の汚れた仕事を専門に請け負う「便利屋」として名を馳せているのが、相棒同士のオヤジ2人。ウォリックとニコラス（ニック）です。2人のステータスは次のとおり。

●ウォリック/ジゴロ、軽薄、眼帯、長髪、銃、etc…
●ニコラス/寡黙、聴力に難、恐るべき戦闘能力、日本刀、謎の過去（首からタグ）、etc…

危なさと抜けたところの両面を併せ持つ2人が、渋く立ち回ったり、ド派手にバトルを繰り広げたり、ポロッとダメオヤジぶりを露呈したりします。

荒くれ者を相手にするウォリックとニコラスは、ときにキレて暴走しますが、この「キレる」という反応は、感情をコントロールする物質「セロトニン」が不足している、もしくは作用していないからだとする説があります。それによれば、「キレる」ことと「うつ」になることは表裏の関係。溢れだした感情が他者という表に向かえば「キレる」、自己という内に向かえば「うつ」なのです。ウォリックとニコラスは、過去に深い心の傷を負っています。それが、今の2人に大きく影響を及ぼしているのですが…。

ただの「マフィア」ものと一線を画する本作。どのあたりが「ファンタジー」なのか、確かめてください。