スタバ元CEOが「ミッション」を持つことの大切さを説くメッセージ集

更新日:2012/12/27

スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:岩田松雄 価格:1,131円

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元スーターバックスコーヒージャパンCEO岩田松雄さんが、悩める若きリーダーたちに送るメッセージ集。本書は、現在35歳でスターバックスのディストリクトマネージャーを務めているハタ君(ハタ坊)に送る手紙という形式を取り、岩田さんが、現実に存在するハタ君の現状や悩みをリアルに想像しながら、具体的なアドバイスを述べていきます。

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岩田さんが送る「31の言葉」は、まず第1章の「キャリアに迷っているあなたへの8つの言葉」で始まります。ミドルマネジメントともなれば、仕事は一通りこなせ、さまざまな経験を積んでいるはず。そんな彼らに、「何のために働くのか」、「仕事を通して何を実現したいのか」を今一度考えてみて欲しいと、著者は語りかけます。そして何よりもまず、会社のミッションに深いところで共感していることが大切と説くのです。

この「ミッション」こそが本書のキーワード。「31の言葉」を通じて、「ミッションを持つことの大切さ」がさまざまな切り口で伝えられます。著者は、リーダーとして最も大切にすべきことは、「ミッション」(=自分が生きている存在理由、この世での役割)とし、自身がスターバックスのCEOを引き受けた1番の理由も、そのミッションに共感したからと語っています。

個々のアドバイスは非常に具体的で分かりやすいものとなっています。「得意分野がないのなら、“スーパーゼネラリスト”を目指せ」、「いつでも会社を辞められるように、貯金は今からでもしなさい」といったようなアドバイスが並びます。第2章は「教える相手を持ったあなたに贈る言葉」、第3章は「失敗した日に読んでほしい言葉」、第4章は「人間として成長するための言葉」と、アドバイスは広範囲に渡り、リーダーならずとも、参考になる言葉に出会えそうです。

仕事に悩んだときに、救いになるひとことが見つかりそうな1冊。ダウンロードして、いざという日のために備えておくのもいいかもしれませんよ。


手紙形式を取る本書。「拝啓。がんばっているあなたへ」から始まります

本書のキーワードとも言える「ミッション」。冒頭から著者は「ミッション」について語ります

目次を見てみますと、「部下とは群れるな。ランチは一人でとれ」なんていう言葉も。部下を持つ立場になると、あらゆることに気を配らなくてはならないのですね