「我慢なし」「努力なし」でも効果あり!? 最小限の労力でできる前向きダイエット法

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公開日:2023/3/18

Testosterone式 史上最強のダイエット
Testosterone式 史上最強のダイエット』(Testosterone、伊田暁人/きずな出版)

 食事を○○に置き換えるだけダイエット、簡単エクササイズで部分痩せ……など、巷にはダイエット情報があふれる。気になって試すのに結局続かないのは私だけではないはずだ。置き換えダイエットは食品を用意する手間とお金がかかる、エクササイズを毎日何セットも続けるには根気が必要。とはいえ続けられない自分って……と自己嫌悪に陥ってしまう。

 ダイエットにネガティブなイメージがある人にこそ読んでほしいのが『Testosterone式 史上最強のダイエット』(Testosterone、伊田暁人/きずな出版)だ。著者のTestosterone氏はTwitterのフォロワー数200万人超えの筋トレ愛好家。筋トレやダイエットに励む人を勇気づける前向きなツイートで人気を博している。そんなTestosterone氏が語る「世界で最も優れたダイエット法」のポイントを3つ紹介しよう。


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ダイエットを始める前に大切な「心構え」

 ダイエットを始める前に、Testosterone氏から1つの約束を求められる。それは、「痩せなければ価値がない」という考えをやめること。強迫観念や自己嫌悪を原動力にすると、ダイエットはとても辛いものになる。思うように結果が出ないと気分が落ち込み、摂食障害といった精神疾患の引き金にもなり得るという。

 誰もが今のままで最高に素敵だ。まずはその事実を知ること。その上で、さらに魅力的になりたいと考えるのは素晴らしいことだ。自身も以前は110キロの肥満体型であったTestosterone氏。筋トレに出会い40キロの減量に成功したことで、内気な性格が積極的に変わったと語る。ダイエットによって、体型だけでなく性格や精神状態も変えることができるのだ。

「ただ痩せるのではなく、ダイエットをしてどんな自分になりたいのか?」「それは前向きな気持ちだろうか?」と自分に向き合って考えること。それこそが、Testosterone式ダイエットの最も大切な部分と言える。

毎日頑張る必要なしの「筋トレ」

「痩せて魅力的な体」と言えば、引き締まった体をイメージするはず。手に入れるには、筋トレは欠かせない。いや、それができないから困っているのだが、実は筋トレは毎日やらなくても良いのだとか。

 20分のトレーニングを週2回行うだけ。これだけで十分効果が期待できるという。注意点は、トレーニングは48時間空けること。筋肉の回復には、休息が必要なためだ。

 本書では、写真と解説付きでトレーニングが紹介されている。記載のバーコードから動画を再生し、正しい動きをチェックしながらトレーニングが可能。一度ついた筋肉は、週1~2回のトレーニングを続けていれば、落ちることはないという。意外と簡単に感じられないだろうか。

 そして筋肉は、一度できると細胞に記憶が残るという。トレーニングが続かずに筋肉が落ちてしまっても、再開すれば、一度ついたところまでは簡単に戻すことができる。多少サボってしまっても取り戻せると思えば、気楽に取り組めそうだ。

好きな物を我慢する必要なし「マクロ管理法」

 Testosterone式ダイエットの食事法は「マクロ管理法」。性別、身長、体重、年齢と、日頃の活動量、ダイエットの目的(減量、維持、筋肉増加)から一日に必要なカロリーと、たんぱく質、糖質、脂質の量を割り出し、その数値を超えないように食事を摂れば良い。本書では、計算式も掲載されているが、専用のWEBサイトやアプリを利用すれば簡単に計算できる。

 ケーキやラーメンなど食べたいものを我慢する。これがダイエットで一番のつらいこと。しかし、マクロ管理法では我慢する必要はないという。一日の数値さえ守れば、何を食べても良い。昼にラーメンを食べたら、カロリーや糖質などの量をチェック。夕飯のメニューは、残った値に収まるように考えればいい。

「食べてしまった」「我慢しなきゃ」と、ダイエット中の食事はネガティブになりがちだ。しかし、我慢してストレスを感じるよりも、好きなものは食べてしまった方が良いという。感情に振り回されず、冷静に数値と向き合うことが長続きする秘訣だ。

 筋トレも食事法もシンプルで、「これだけ?」と感じるほど。それもそのはず、最小限の労力で最大限の結果を出せるのがTestosterone式なのだ。ここまで読んでなお消極的なアナタも、表紙のTestosterone氏の不敵な笑みを見てほしい。ほら、アナタも同じように笑っている未来が見えるはずだ。

文=冴島友貴

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