共感せずにはいられません(涙) 胸にチクリと刺さる女ゴコロ短編集

小説・エッセイ

2013/1/16

ここは退屈迎えに来て

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 幻冬舎
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:山内マリコ 価格:1,296円

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地方出身の女子たちが、上京・恋愛・将来etc…現実に悩み、それでも生きていく姿を描いた8つの短編集。文字に適度な余白があるので、目が疲れず、電子書籍としてとっても読みやすい1冊です。

                                             

私は地方出身じゃないのですが、共感してしまう“女ゴコロ”がたくさんあって胸がキュゥっとなり、つまされる感じでした。8つの物語が収録されているのですが、その中でも紹介したいのは、「君がどこにも行けないのは車を持っていないから」。

主人公のバイトが終わると、まるで彼氏のように車で迎えにきてくれる遠藤。でも主人公には相思相愛と信じている椎名の存在が。こんなに想っているのに、なぜか椎名の彼女にはなれず、遠藤とはずるずると友達以上恋人未満の関係が続く日々。どうしてこんなことになってしまったのか…。うざいのに離れられない。うざいのに会ってしまう。うざいから適当な態度をとってしまう…。遠藤はうざい! とだんだん自分にとっての遠藤の存在価値に気づいていきます。その中で、椎名の態度が、自分の遠藤に対する態度と重なったとき、彼女は現実を受け入れ新たな決意をします。いつも優しくして笑い合ってたけど…勘違いしてたのは自分だけだったんだ…と気づいたときの切なさにものすごく胸がキュゥっとし共感しました。

女ゴコロって難しいと言いますが、私たちから言えば、男ゴコロって思わせぶりでずるい感じがしますよね。その微妙な心境が絶妙な文章で描かれています。

他にも、「R-18文学賞」読者賞受賞作「十六歳はセックスの齢」もあり、どなたでも必ずひとつは共感できる女ゴコロが入っています。

恋や将来に悩む女性のみなさん! 本書を読めば、悩みはみんな一緒と分かります。ぜひ本書を、一歩踏み出すツールとして読んでみてください!


どの話もよかった!

鋭い描写

検索かけちゃうときありますよね(笑)