エロかっこいい5人のガールズが求め続けるウエスタンな愛のカタチとは?

更新日:2013/1/17

バッファロー5人娘 通常版

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : コルク
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:安野モヨコ 価格:617円

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『ハッピーマニア』『働きマン』などの安野モヨコによる、バイオレンス&キュートなウエスタンスタイルが描かれた1冊完結のコミック。5人のエロかっこいいガールズが、それぞれに理想の愛を求め、荒野を旅します。

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舞台は西部開拓時代のアメリカ。荒野に渦巻く砂のにおい、銃とウエスタンスタイル。西部劇ではオトコばかりが活躍しますが、本作でスポットライトが当てられるのは5人のガールズ。

娼婦として性欲と暴力に取りつかれたオトコたちの相手を強いられる主人公のキャンディたちが、各々にフクザツな恋の事情を抱えつつ、理想の愛を求めて荒野に飛び出します。ときにオトコの罠に落ち、ときには仲間を助けるために、先々でさまざまな事件に巻き込まれますが、5人はどんな逆境でもクール&キュート。知略とアクション、そして色気で切り抜けます。

しかし、いつまでも潤うことがない彼女たちの心。荒野でいつも渇いているノド以上に渇ききった5人の心を満たす愛が、果たして見つかるのでしょうか。

性の問題に直面して傷つくのは、おおよそ女性の側です。過激でキワドイ描写が印象的な本作ですが、やはり描かれるのはガールズの心の傷。表裏一体になっている女の子の強さと弱さが読者の共感を誘います。奇しくも、新政権になって、教育現場では道徳教育で使用されていた『心のノート』の配布が復活しようとしています。下村博文文科大臣は道徳教育の取り組みに熱意を見せており、性教育を含む「いのちの教育」のますますの充実が予想されます。本作のような、女の子のリアルなココロが描かれた作品が注目を集めることでしょう。

本作は、月刊漫画雑誌『CUTiE comic』(宝島社)にて、1999年から連載されていた人気タイトルで、安野モヨコファンにとって待望の単行本化。冒頭に雑誌掲載時のカラーページが収録、さらに番外編として作中の“追手”が主人公の「灼熱地獄兄弟」が収められており、1冊で大満足のビッグボリューム。すべてのコミックファンにオススメです。

また、この『バッファロー5人娘』は、2013年に映像でも配信されます。 ソフトバンクとエイベックスが提供する音楽・動画配信サービス「UULA(ウーラ)」発の“音楽と映像のコラボ企画”第1弾として、倖田來未の最新アルバムでカバーされる、hide with Spread Beaverの『ピンク スパイダー』を、本作の世界観がモチーフでミュージックビデオ化。主演・倖田來未、監督・蜷川実花、そして原案・安野モヨコという豪華さで、タイトルはズバリ『ピンク スパイダー inspired by バッファロー5人娘』。チェックを。


冒頭のカラーページより…

キャンディたち5人は荒野を駆ける

娼婦宿から逃げ出すキャンディたち。銃とバイクと

荒野をひたすら南に向かいます

追手の2人。番外編「灼熱地獄兄弟」では主人公として描かれます
(C)コルク/安野モヨコ