天然お手伝いさんとやや売れ小説家のハートフルラブコメディ

ある町の一軒家に引っ越してきたそこそこ売れている小説家・三上賢治。そこに、お向かいの奥さんが半ば強引に自分の娘を三上のお手伝いとして派遣。

最初は「お手伝いさんなんていらない！」なんて突っぱねていたものの、結局、受け入れることになり…。

小説家である三上と、肉屋の娘で、三上の家でお手伝いさんとして働くことになった森下あかりの4コマラブストーリー。天然のあかりに、振り回されつつも次第に心惹かれていく三上の様子がほのぼのと描かれている。

実は、4コマ漫画をコミックで読むのは初めてだった。進んで、4コマが収録されているものを購入したことがなかったのだ。無意識のうちに敬遠してしまったのかもしれない。でも、それが、「今までなんてもったいないことをしていたのだろう！」と思わされるほどだった。ひとつひとつが完結されているんだけれど、全体を通して、読後感がとても温かな気持ちになる。ただ、笑わせるだけではなく、三上とあかりの背景がとてもしっかりしているので、全ての言動に無駄がないな、と感じさせられる。

前半の三上があかりに振り回されている様子も楽しめるのだけれど、天然のあかりに恋をし、奮闘する三上の様子が微笑ましい。人って恋をしたら、年なんて関係なのよね…と思ってしまうような初々しさ。また、あかりの家族たちがいい味を出してる！ 実家が肉屋だというだけで、こんなにも楽しげなネタをピックアップできるのか…！ と、とても新鮮な気分に。

笑えて、せつなくて、ほろりとできて…少し心がささくれだっているときにぜひともおすすめしたい作品だ。

ストーリーが進むにつれて、登場人物たちの関係も混線していく…？

なかば母親の脅しと共にあかりの就職先？が決定

肉屋が言うとシャレにならない発言

そして肉屋が言いがちなシャレ