【「このマンガがすごい!2013」オトコ編4位】ボールは来るから、信じて飛べ! 身体能力抜群チビ×天才セッターのケミストリー!

2013/1/28

ハイキュー!! (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 集英社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:古舘春一 価格:399円

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デビュー作『詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。』の迫力ある描写力をもってWJ読者を圧倒した古舘春一が、今度は熱血&友情&青春バレーマンガで帰って来ました!

バレーボールに魅せられた主人公・日向。中学では部員に恵まれず、公式戦に出たのはたったの1回きり。対戦校は“コート上の王様”の異名を持つ天才・影山が居る優勝候補校で、日向のチームは足元にも及ばない大差で負けてしまいます。それから影山を生涯のライバルと決めて練習に励んだ日向は自分が通う烏野高校のバレー部に入部します。しかし、体育館にはなぜか影山の姿が――。

WJスポーツマンガの王道といえば、ライバルは他校(しかも強豪校)の天才選手。しかし本作は、「絶対倒す!」と心に決めた相手が同じチームになるという、斜め上を行く展開の第1話で見事読者の興味を惹きつけました。

日向は、自己中で自分にトスを上げてくれない影山が大嫌い。影山も類稀なる反射神経・スピード・跳躍力を持ちながらもそれらを全く活かせていない日向が大嫌い。しかし毎日共に練習するうちに、影山は日向の中の“勝利への執着”を認めるようになります。

実は影山は中学時代、横暴が行き過ぎてチームメイトにトスを拒絶されてしまい、ベンチへと下げられたことがあるのです。「トスを上げた先に誰も居ないっつうのは心底怖えよ」と言う影山に、試合中、日向は「居るぞ!!!」と叫びます。おれはどこにだって飛ぶから、どんな球だってとるから、「おれにトス、持って来い!!」と。なんて熱い男なんだ日向! しかし熱いのは日向だけではありません。2巻以降になりますが、影山や先輩達の、読んでいるこちらが恥ずかしくなりそうな、気持良い熱血も必見です。

お互いを認め合い、苦手なことは補い合って成長していくのがスポーツマンガの魅力です。本作は、それらの魅せ方が素晴らしい。試合の魅せ方はモチロン、元ホラーマンガを描いていただけあって、真剣なシーンではたまに本気でゾクッとしてしまうコマやセリフすらあります。

本作最大の魅力は、日向と影山の協力プレイが起こすケミストリー(化学反応)です。バレーは下手でも運動神経の塊の日向と、超自己中だけど天才セッターな司令塔の影山とが合わさることでどんなプレイが出来るようになるのでしょうか!?


「!? 飛んだっ…!」“ド下手くそなチビ”日向。だけど、運動神経は人一倍!

「まだ負けてないよ?」。敗戦一色の中での日向の台詞。チームメイトに恵まれなかったが、誰よりも勝利へのハングリー精神を持つ日向は、最後の最後まで決して諦めません

どうだこの描写・表現力! 本媒体では紙が曲がって見難い見開きも、電子書籍ならバッチリ楽しめます

「“苦しい。もう止まってしまいたい。”そう思った瞬間からの、一歩!」日向の“勝利にしがみつく力”がよく分かる一コマです

日向を戦力として認めなかった影山から、初めて上がったトス。へっとへとの日向も思わず笑顔で応じちゃいます(笑)

「俺はお前の運動能力が羨ましい!! だから能力持ち腐れのお前が腹立たしい!!――それならお前の能力、俺が全部使ってみせる!」「とべ、ボールは俺が持って行く!」燃えます、熱いです。 ここから2人の化学反応が始まります
(C)古舘春一/集英社