シュールの遥か先へ…プンプンって何なの? プンプンはプンプンだ!

公開日:2013/2/6

おやすみプンプン(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:浅野いにお 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。小学生の頃は一年中ピチピチの半ズボンだった中國卓郎です。
さてさて、もうね? ワタクシこの作品に完璧なる不意打ちを喰らいました! 例えるなら…道を歩いている際に電柱の影から不意に後頭部にハイキックを放たれ足元フラフラで意識モウロウになる感じとでも言いましょうか。しかもそんな辛うじて立っているワタクシに対し「おやすみプンプン」は容赦なく今度は常軌を逸した…なんと言いましょうか言葉を選ぶならば「個性的」な! もし言葉を選ばなければ…って書けねぇよ! ともかくそんな登場人物達が「ヒャッハー♪」と集団で襲い掛かってキタ!

advertisement

と、以上が1話を読んだ直後の感想です。そもそも「プンプンって何なのさ?」ってこってすよ! 鳥なの? まさか人なの? で、何故に周囲の人々は疑問に思わない? もっと言っちゃうと手は普段どこに収納されているのさ!? と、数々の疑問で思考回路はショート寸前だった時にハッ気づいた。ワタクシは、ワタクシは知っている…青くて耳の無い猫型ロボットを! 小学生が御先祖様の文献を元に作り上げた武士型ロボットを! そして両作品とも周囲の人々は何も気にせず2人…いや2機を受け入れていた。そうだマンガとは大らかにして奥深くナンデモアリの世界ではないか!

不意打ちを喰らい気が動転したワタクシは、こんな当たり前の事さえも失念していた。そこで深く深呼吸をして身体の力を抜いた後、アゴの前で構えていた両手を下げた。いわゆる「両手ぶらり」なノーガード状態である。これで良いのだ。さぁ「おやすみプンプン」よ! 大丈夫…怖くない…ホラ? 怖くない…。全てを受け入れたワタクシはようやく理解した。この作品は「とある少年」の物語なのだ! 普通に友達と遊び、普通に恋をし、普通に傷つき、ちょっとづつ考えて成長する普通の少年、プン山プンプンの物語なのである。確かにプンプンの見た目は人間とはかけ離れて見えるかもしれない。しかしニュートラルな気持ちで彼の行動を見て彼の心の声に耳を傾けられた時、初めてプンプンの本当の姿が見え…るんじゃね~かな? つ~かプンプンってホントなんなんだろワッカンネーなぁもうっ! と素直に思うのも人として大切な事だと思う次第でゴザイマス。


第1話冒頭から既に一筋縄では行かない感がヒシヒシと

プンプンの両親、プンプンパパとプンプンママ。モチロン本名!

プンプンの心の神様。もうホント怖いです

校長先生と教頭先生。だから…もう駄目だってば! 色々と!

クラスメイト達とひと夏の冒険へ。根っこの部分は真面目なマンガなのです