旅の達人がハワイの真の魅力を伝授! ハワイスピリットに癒やされてみては?
公開日:2013/3/17
海外渡航回数は300回を超え、1年の半分近くを旅をして過ごす紀行作家、山下マヌーさんが、ハワイの楽しみ方を伝授する1冊。ワイキキビーチに寝転び、ショッピングに明け暮れといったイメージがついてしまっているハワイですが、この本を読めば、ハワイの真の魅力を探りに、旅に出たくなること間違いなしです。
本書でハワイの魅力を思う存分披露してくれるのは、ハワイの文化や自然に詳しい15名の人物。より深くハワイを知るために、山下マヌーさんは、ハワイ語協会主任、ファスター植物園学芸員、ビショップ博物館学芸員等、古き時代からのハワイを語れる人物や、ハワイの文化を新たに作り出している人々(ローカルバンド、ピュアハート時代のジェイクシマブクロさん等)に会い、彼らのインタビュー等を通して、本当のハワイの姿を我々に教えてくれます。
ハワイの歴史、音楽、伝統 スポーツ、環境とインタビューの相手により、紹介される内容は異なるものの、全編を通して感じられるのは、読んでいるだけでも癒やされてしまいそうな、ハワイのゆったりと流れる時間と心地よい風。本書で著者は、コンクリートの壁に囲まれたワイキキの街の様子を嘆いていますが、それだけでないハワイの魅力を多くの人に感じて欲しいという思いがたくさん込められているのでしょう。
初版は10年以上前だというのに、決して内容は古さを感じさせず、普遍的なハワイの魅力を伝えています。ハワイアンジュエリーの秘密を解いた人物や海洋カメラマン、ホノルルマラソンの運営メンバーまで登場し、ハワイのさまざまな側面を知ることができる本書。ハワイ・リピーターにはもちろん、「ハワイはちょっと…」と敬遠してしまっている方にもお勧めです。ハワイの良さを再発見できますよ。
目次を見ると「フラ指導者」も登場。やはり、フラダンスははずせませんね
まずは、ハワイ語についてのエッセーです。「ハワイ語を理解するということはハワイの魂に触れるということである」の一文になるほどなぁとうなずいてしまいます
文庫本化に際して、初版から10年後に加えられた最終章。インタビュー相手のその後についても語られています