圧倒的に“クロ”! この探偵、ほとんど犯人かも!?

2013/3/21

監禁探偵(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 実業之日本社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:西崎泰正 価格:540円

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刑事ドラマ、探偵ドラマ。国内外問わず、ミステリーは今や娯楽作品の定番中の定番となりました。センセーショナルな事件性やトリックに趣向を凝らしたモノに加え、主人公に個性をもたせたものなど、様々なバリエーションが作り続けられております。

葬儀屋が探偵したり、舞妓が捜査したり、家政婦が見たり…、ありとあらゆる主人公が存在し、事件の謎よりも経歴が気になることもしばしば…。富豪刑事なんてのもありますし、以前レビューした作品では、絵画修復師が名探偵でしたね。

もはや、試されていない組み合わせを考える方が難しい気もします。日常生活の上で、まるで馴染みのない職業までが探偵だったりするのですから、無理もありませんが…。

―――かくして、いい加減にネタも尽きただろう…といったムードの特殊主人公枠。

しかし!
ついに禁断の領域へ漕ぎだす時が来たのです。終始ついてまわるのは“解決しないと、自分が捕まる恐怖”!

主人公の山根亮太はコンビ二店員。冴えない日々を淡々と送る青年ですが、実は常連の女性客に淡い恋心(が募りすぎて盗撮)と「あわよくばレイプしてやろうか」などというロックな思いを秘めた、そうロールキャベツ系男子ですね。

そして、その反社会的衝動はついに抑えきれず、彼女の自宅へいざ出陣!とってもシャイな山根君。恥ずかしいので、寝静まった頃に窓からサプライズ(不法侵入)すると…

彼女が殺されているではありませんか!! 逆サプライズ!

でも、山根君、警察にはいけません。なぜか? 犯行現場に侵入の痕跡があるわけですし、自宅には盗撮写真…だけかと思いきや、もっと重大な問題があったんです。

山根君、数日前から女の子を拉致監禁してました。

そういうわけですから、“解決しないと自分が捕まる”んですね。ハイ。なるほど、監禁してる探偵かと思われるかもしれませんが、それは早計。アカネの方がいわゆるホームズであります。監禁されてるにも関わらず、驚くほど非凡な推理を発揮。ワトソンとホームズの主従関係が逆というデコボココンビの活躍が本作の醍醐味。

盗撮などの諸々の軽犯罪を始め、公務執行妨害、不法侵入、婦女暴行、拉致監禁。こんな輝かしい基本ステータスを持つ主人公がかつていたでしょうか? ほとんど犯人みたいなもんですが、このスリルがまた独特なんですね~。果たして、山根君は警察の手から逃れることができるのか!?


とっさに謝るあたり、根はイイやつです。たぶん

ホームズはバイオリン。山根は盗撮

共棲? 同棲? いいえ、監禁です

果たして顛末はいかに!
(C)我孫子武丸、西崎泰正/実業之日本社