あなたが恋を始めたのはいつですか? 淡い恋心が蘇るラブストーリー

公開日:2011/9/21

今日、恋をはじめます (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:水波風南 価格:432円

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地味でダサい日比野つばきは中学3年まで勉強だけをがんばってきた地味な女の子。でも、第一志望の高校には落ち、滑り止めの高校でもトップは取れず…。

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高校デビューすることもできず、入学式に臨んだつばき。気になることはひとつ。
「あたしよりいい成績を取ったのは一体誰なの?」
学年トップの生徒が行う新入生代表挨拶。その場に立ったのはロン毛でちゃらくて、そしてつばきと同じ名前の男、椿京汰だった。

「それでなくても落ち込み気味の入学式。
挙句に椿京汰は同じクラスで隣の席。案の定、つばきをからかう京汰。入学式が行われたたった1日だけで、つばきは男の髪を初めて切り、ファーストキスをすることになってしまうのである。その後、京汰は遊びのつもりでつばきと交際宣言、つばきはと言うと全力でそんな京汰を拒否するのだけれど…。

遊び人な男と地味め女子の恋愛は物語の中ではよくあること。「まあ、そのうちつばきも京汰にホレちゃうんだよね~」と思って読み進めてしまうのは仕方がないところである。しかし、それが小気味よく要所要所で裏切られる。そうこうしているうちにすっかりストーリーに引き込まれてしまっているのだ。

また、主役2人のキャラクターがとても魅力的!
まずは京汰。とにかくカンペキなのである。つばきの地味っぷりもブレないが、京汰のカンペキなところもブレがない。何をやらせてもソツなくこなすタイプ。一方、パッとしないように見えるつばきも、実はとてもかわいい女の子(なんせヒロインですし!)。地味だし、思ったことをはっきり言ってしまい、クラス全員を敵に回してしまうようなこともあるけれど、それでも、根はとても女の子らしい。おまけにスルッと男の子の心を掴む術も持っていたり…(でも、本人自覚なし)。

正反対に見える二人。けれど、自分にないものばかりを持つ相手に互いに本当に心を惹かれていく様子が丁寧に描かれていく。果たして、二人の恋が本当に始まるのはいつなのか…。

ひとやまやふたやまどころでは済みそうにもない。

そういえば、最近、おさげの女の子って見かけませんね

からかってきた京汰の髪をはさみでバッサリ。良い子は真似してはいけません

こういうことがナチュラルにできる女の子は少ない (C)水波風南/小学館