脱原子力社会をすすめるためにはどうしたらいいかの提案書!

更新日:2011/9/28

原発社会からの離脱

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 講談社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:宮台真司 価格:702円

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原発問題を機に、日本のエネルギーをどうしていくのかが盛んに議論されています。
Yoko-sanもfacebookである大学教授が主宰する電力問題・公開グループに参加して、その議論を拝見していますが、やはり脱原発の意見が目立ちます。

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できるだけ早く、自然エネルギーを増やして、日本の産業に育てながら、そのコストをできるだけ下げ、その分、古い原発から廃炉にしていくという意見が主流のようですが、今すぐ原発を止めるべきという意見も数多くあります。資源のない日本でどのようにエネルギーを確保していくか、ある意味専門的な議論が、国民に求められています。しかし、議論するにも、原発の発電コストや自然エネルギーの発電コストは、データの出所によって開きがあり、議論するにもしそのベースとなるコストやリスクなど、どのデータを信じていいのかわからない状況です。かたや、持続可能性の高い社会を作るために、いかに節電するかや、節電するための技術開発などは進んでいますし、節電のアイディアは楽しみながらいろいろでるようですね。

この本の共著者の一人、飯田哲也さんは原子力ムラ(資源エネルギー庁、電力会社、民間の原子力産業部門にいる人たちのことをこう呼んでいます)にいながら脱藩した数少ない人です。テレビの解説をみていても、どうもよくわからないのは、原子力ムラ出身の方々はなかなか本当のことを言わない、だいたいテレビにでてこない。しかし、原子力ムラにいたことがない人が、原子力政策やその世界のことを批判してもどうも説得力がない。そういう意味では、原子力ムラ出身ながら、その世界を正面から批判している数少ない貴重な人です。

本書では、原子力行政の問題点から、どのようにエネルギー問題を考えていったらいいかの提案まで、幅広くやさしく提言しています。エネルギー問題は難しいですが、大切な問題なので、勉強しておいてソンはありません!

問題の設定を「原発をやめられない社会をどうするか」にしています。このあとどのような社会をつくっていくかの議論が必要ですよね

ヨーロッパの自然エネルギー利用の功罪はエネルギー問題を議論するのに欠かせません

原子力ムラ、たぶん共通の利害で本当にムラ社会を作っている感じがします

原子力行政の問題点、課題に鋭く切り込みます