『フォトカノ』ファンは必読! ついつい読み進めてしまう王道恋愛SLGのコミカライズ
公開日:2013/4/25
はい。『キミキス』です。『トゥルー・ラブストーリー』に続き、エンターブレインが2006年に発売した、いわゆる恋愛シミュレーションゲームってやつが原作ということになります。
ただしコミカライズとひとくちにいっても、ざっと見ただけでも5人の漫画家さんが描いてらっしゃるのでびっくりですな。ちなみに今回レビューさせてもらうのは、東雲太郎さんのものです。
ご存じのように、恋愛シミュレーションゲームは攻略キャラというポジションの女の子が数名おりましてですね、どの子と仲良くなるかはプレイヤー次第なんですよ。それをアニメなりコミックなりに落とし込んでいくわけですが、本作はパラレル式(他のキャラクターの干渉を許さず、ひとりずつのストーリーを描いていく方式)です。確かアニメ化されたときも同様だったと記憶してます。ひとりの攻略が終わると、世界がリセットされて、また最初から~、のようなイメージですね。
記念すべき第1巻ヒロインは摩央姉さんですよ。人気投票では2位だったそうです。年上キャラなのですが、幼なじみ属性もあり、主人公の光一くんとはちょっと複雑な気持ちを抱えつつ物語りは進行します。お姉さんだから相談にのる、光一くんをモテる男の子にするためにアドバイスをする、という具合で話は進むんです。オチはネタバレもなにもないと思いますが、ちゃんとハッピーエンドですよ。
なんだそのぬるい話は! というギロロな伍長さんのためにひとこと。
確かに王道です。これ以上ないくらい。でも、ノベライズ、コミカライズ、アニメ化されています。さらにいえば、季節を冬にして(本作は夏)攻略キャラを総入れ替えした、同じくエンターブレインの『アマガミ』も二期にわたるアニメ化などメデイア展開していました。わかっちゃいるけど楽しめる。そういう作品なんですね。
表紙かと思うでしょうが、扉絵です!
光一くんや妹の菜々の前では当初お姉さん風を吹かせてますよ
こういうわけで、光一くんをモテ男にするためのレッスンが始まります
その名も摩央チェック!
お泊まりは、幼なじみキャラの特権ですなぁ
(C)東雲太郎/エンターブレイン