「男」「女」の文字を入れ替えるだけで適用可能なルールがたくさんあることが判明!

更新日:2013/5/23

男子校ルール

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 中経出版
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:男子校ルール研究会 価格:800円

※最新の価格はストアでご確認ください。

『男子校ルール』というタイトル通り、男子校の「あるある」を集めた読み物です。

内容は各章、生態図鑑のように書いてみたり、覆面座談会をしてみたりと工夫を凝らしていますが、メインは卒業生への聞き取り結果をまとめた1から60までの「ルール」と称する、いわゆる「あるある」です。

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ロッカーがボコボコになっているのはふつう。とか、体育のあとは服を着ないで授業を受ける。など、男子校ではごく当たり前のことですが、さも特別であるかのように書いてあって、男子校出身者としては複雑な気持ちですよ。

そのほかにも、学級文庫(エロ本ロッカー)がある、すぐにあだ名を付けるなど。ずっと常識だと思っていたんですが、違ったみたいです。ふつうの学校は、退屈しても教室には写真週刊誌などの読み物はないし、教師の名字が鈴木だからといって、即『バサロ』などというあだ名は付けないんですね(バサロキックで有名になった水泳の鈴木大地選手より)。

そのほかにも、思い当たる節が次々と出てきます。授業中に寝るとか、食事をするとか、ヤンキーとオタクがふつうにコミュニケーション取るとか。あとは学園祭でミスコンがあるとか。ちなみに、卒業式も女装をするにはよい機会です。校長の「うちは男子校です」という父兄に向けた挨拶も手慣れておりました。

で、後学のために同シリーズの『女子校ルール』も読んでみたのですが…。
なんだよ! イラストが可愛いじゃないか!!

あのですね。各ルールにはそれぞれイラストが付いているのですが、こちら男子校ルールのイラストが妙に過去の自分を彷彿とさせるのに対して、女子校ルールのイラストがですね、可愛いんですよ。差別だー! と訴えたいところですが、中を読むと男子ばかりの学校と女子ばかりの学校というのは、実は対局にあるようにみえて同じ穴の狢というか、「男」「女」の文字を入れ替えるだけで適用可能なルールがたくさんあることが判明。

暑いときにスカートであおぐ、とかは「裸で授業」の女性版という感じだし、着替えは教室(別学には更衣室という概念はない)などは常識だと思っていました。

こうなってくると、次に読みたいものは共学ルールなのですが、これはなさそう。というのも、特別インタビューで男女別学について語っている、教育ジャーナリスト、おおたとしまさ氏の著書『男子校という選択』によると、全国で生徒が男子のみという学校は今やわずか2.6%しかないそうですよ。そりゃ珍しい。一方で、9割以上、というかもうほとんど全部が共学である現在、そちらをルールなどといって本にしても売れないんだろうな。


そうです。男子校はそんなに悪いものじゃないんです!

“学級文庫”って、どの学校にもあるものだと思っていました…

なんのルールかはこのイラストでわかりますよね?

もちろん、学祭のミスコンですよ! あと、卒業式も女装するやついたなぁ…

おおたとしまさ氏の男女別学に関する特別インタビューは、女子校ルールに掲載されたものと少し違っています