霊媒体質!? の辛酸なめ子嬢が巡るド真剣なスピリチュアルの現場

小説・エッセイ

2013/6/6

霊的探訪 ― スピリチュアル・レッスン

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:辛酸なめ子 価格:1,404円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「初めての方もお気軽に」というメッセージに魅かれ、区民施設の会議室で開催されるアダムスキーの宇宙哲学を学ぶ会に出席したり、セドナのパワーを「都内で」享受する会に出かけたり。日々どこかで行われるスピリチュアルな現場に辛酸なめ子嬢が体験参加!

「宇宙リテラシーの高い上級者は、宇宙人のことをスペースプラザーズと呼び、さらにUFOのことは、ユー・エフ・オーと言うらしいです」。「らしいです。」などと他人事のように書き綴りながらも、霊を見てうなされる体質のなめ子嬢。スピリチュアルカフェに行き、「ただのケーキのメニューが“みるふぃーゆ”“あっぷるぱい”と、なぜかひらがな表記なのが気になりました。」…バカにしてるのか。してますね。そこに真剣に集まる人々を眺めつつ、気になることだらけになっていく、この距離感がたまらない。

きゃあきゃあ言いながらヒステリックにこの手の物を楽しむのが、彼女的かつ女子校的なお作法。しかし今回の作品は、なめ子嬢のスピリチュアルへのド真剣な関心がキモ。どんな素材よりもココになめ子嬢の冷静と情熱がガチで存在している。彼女の冷めた視線も少々過ぎると物足りなく、逆に辛辣過ぎてもヒステリックでナンダカナーの微妙なサジ加減。スピリチュアルや霊への強迫的な畏れと、それに距離を取るメタ認知的な視線のバランスがナイスで本作は素直に大笑いしました。

「今までも他の霊能者に数多くの前世を言われてきたので、そろそろエクセルで管理した方がいいかもしれません。」なんだか間違ってるような気もしつつも、正しく対峙する姿勢を示す彼女の精神がバカバカしいような愛おしいような…いや、やっぱりバカバカしい。


「宇宙人人脈を築きたい」。ふざけてますね。けど、納得もできます。最強の人脈ですものね

江原さんポーズでエネルギーを取り込む。後で怖くなるくらいならやめときゃいいのに…

ポジティブになったら執筆に支障が…っていう、このメタ認知が素晴らしい

突っ込みどころ満載なBefore/Afterな写真

憑いているらしい霊の説明をしたら矛盾を指摘されましたの図。「ないですよ」って言われてもねぇ