わかるわかる! と頷ける、お気楽ひとり暮らしコミックエッセイ
2013/6/6
なんてことのない日常が描かれているだけなのに、何でこんなに癒されるのでしょう。読んでると自然と顔がゆるみ、「あるある、分かるわ~」と頷いている自分がいます。仲が良い友達と話す時のように「そっちはそうなの? こっちはね~」と、自分の事を途中途中で思い返してみたり…。そして読み終われば不思議と元気になり、とりあえず掃除しよ! なんて思うのです。
こちらの9年めの前に『ひとりぐらしも5年め』というタイトルが出版されています。そこから4年で(正確には2年の二人暮らしを挟む)そんなに語ることもないんじゃ? とも思っていましたが、引っ越して部屋も広くなり、お隣さんや環境も少しずつ変わっていて、新しい楽しさ満載でした。
5年めから比べ生活は肩の力の抜けた感じがあり、ハプニングなどありつつも生活を楽しんでいる様子。お仕事や暮らしが充実している感じも窺えて、他人事ながら嬉しくなります。それでも古い家電を買い換えられなかったりするところがまたいじらしい。
24才で上京して9年+2年なので、9年めのたかぎさんと私は丁度年齢も同じくらい。背が低い、晩酌好き、夜型、身内に大工、もちろんひとり暮らし、など共通点も多く(あと若干だらしないところ…も…?)わかるっ! と何度も膝を叩きました。特に大きい板を購入してDIYに励むところなど、自分を見られているのかと思うほど。
そしてこの本を読んでひとつ思ったことがあります。今の部屋を写真に撮っておこう―、と。今まで私も引っ越しや模様替えをしてきましたが、写真には撮ってません。でも、何年かして環境が変わったとき、たかぎさんのエッセイのように、今の自分だけの大事な空間を思い出せたら、きっと楽しいと思うのです。そんな事を思わせてくれた1冊でした。
追伸;コミックエッセイは大きくてかさばるので、多くを読みたい私などには電子書籍化はとても嬉しいです。もっと読みたい!

私もよくやります。妄想は果てしなく時間を忘れるほど

わかる!ご飯の失敗はとても痛い…

5年めは丼もの屋さんを紹介してた。確実に食事スキルがアップしてます

女性のひとり暮らしでコレをやられるのは、本当に恐怖です

ちょっとジーンとくるシーンも
(C)たかぎなおこ/メディアファクトリー

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