別名“脳の取り扱い書” とも呼ばれるNLPの入門書

公開日:2013/6/11

今日から仕事が変わる NLP7つの秘訣 苦手意識がなくなる!なりたい自分になれる!

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 主婦の友社
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:BookLive!
著者名:白石由利奈 価格:1,296円

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みなさんは「NLP」というフレーズを目にしたことはありますか?

このところ、レビューさせていただく電子書籍の内容に「NLP」の理論が含まれていることが多いため、入門的な本をセレクトしてみました。タイトルからは“成功哲学+セルフヘルプ術”の香りがそこはかとなく漂ってきます。

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ちなみにNLPとは「神経(五感)=Neuro」「言語=Linguistic」「プログラミング=Programming」の頭文字をつなげたもの。70年代のアメリカで成果を上げていた心理療法をもとに体系化された、その人が抱える問題を短期間で解決に導くプログラムとのことです。協会のサイトをのぞいてみると、自己実現に効果的であることから医師や弁護士、スポーツ選手、ビジネスマン、教育関係者や俳優、アーティストまで、あらゆる分野でその理論が活用されているのだとか。

具体的にNLPで何をするのかというと、たとえば「思い出したくないような記憶」を、「望ましい状態のイメージ」を呼び起こすように五感を用いてリセットし、よいイメージのほうを身体感覚と結びつけて脳に記憶させやすくする、というのが大きな流れとなっています。ざっくり言うなら「自分を望ましい状態におくことに意識を向けるプログラム」。「役に立たない思い込みや苦手意識」→「自分の望むゴールに書き換える」というイメージ。果たしてそんなことって、できるのでしょうか?

実用度が高いと感じたのは、この本のメインでもある第3章の「7つの秘訣を活かしてなりたい自分になる」項です。「細かい上司がうっとうしい」等、実際にオフィスで遭遇しがちな例に対して、解決法や対処法を紹介しています。社内上司編から始まって部下編、同僚編、社内その他編まであれこれ網羅されているため、応用できそうなパターンが見つけやすそうです。

しかし、相手を理解して自分の認識を変えるのはまだしも、部下のスイッチを入れるための働きかけなど、他人を変える試みについては、実際どこまでうまくいくのか読めないところです。

社内の人間関係で困っている方、とりあえず今誰にも相談できないという方は、NLPの力を借りてみるのも手だと思います。日々顔を合わせる職場の人とは、常に良好な関係でいたいものですよね。


本書の冒頭では、NLPがどんな問題解決に役立つのか、わかりやすく図解しています

人生を好転させるミラクルツール、実に魅惑的なフレーズ

NLPの前提を見ると、人の心に働きかけるさまざまな学問や知見のいいとこどりのような雰囲気。だから今、もてはやされているのかも?
(C)白石由利奈/主婦の友社