これを読んだら、あなたも「BL脳」になってしまうかも！？

「BLはファンタジー」「現実世界と混濁、ダメ絶対」そう自分に言い聞かせてきてウン十年。そんな私達が読んでみて、「アレ、BLってリアルじゃね？」「むしろ男性同士が両思いになって結ばれるのって自然だよね？」と思わされた（ある意味）問題作。イケメンが2人並んでるだけで意味深な視線を送ってしまいそうになるルナルーチェの葉菜とチリでお送りいたします。

【葉菜】男の人同士が両思いになるのって人間がご飯を食べるくらい自然なことだよね、と思い始めた葉菜です、皆さんこんにちは。

【チリ】だよねー！　…って、待って、葉菜ちゃん。そういう妄想するのは私だけで充分だから。ツッコミ役の葉菜ちゃんまで毒されてどうするの！！

【葉菜】だって、それくらいこの作品がヤバいんですもの！　私はちょっと悶えるのに忙しいので、チリさん紹介お願いします！

【チリ】よし、じゃあこの本に収録されてる作品のあらすじを紹介しようじゃないの。
「幸せになってみませんか？」主人公、黒岩和弘はプロポーズした女性に振られてしまい、やけ酒を呑んでいるところを、自分同様誰かに振られたらしい男、二子川マコトと意気投合する。が、その場の勢いで一緒に入ったラブホテルで相手に襲われてしまった！ 黒歴史としてそのことを忘れようとする和弘だったが、なんとマコトは同じ会社に勤めていて…。
「名前で呼んでください」コンビニでバイトをしている大滝は、いつも特定のモノを購入していく会社員の男性に恋をしていた。ひょんなことからその男性、高橋と知り合いになれたが、なんと高橋はかなりクセのある人間で…！

【葉菜】この本に収録されてる作品は全て現代ものなのですが、情景やキャラの性格描写がほんとにリアルなんですよ。私は女ですけど、それでも「あー分かる分かる」って同感できる気持ちも多くって。特に想い人に振られた和弘とマコトが互いの心情を漏らすシーンにはジワッときましたね！

【チリ】私は大滝君が可愛くて仕方なかったなあ。よくいるよね、こういう男子学生…って思いを馳せたりしちゃって。理想と現実のギャップに打ちのめされつつも、それでも好きだから振り回されちゃう、みたいな。…うん、そうだ。この作者さんの心理描写が巧みだからこそ、「BLって現実にもよくあることなのかも！？」って思っちゃうんだよなー。ああ、今私がいるこの現実でも、こんな素敵なBL世界が繰り広げられているのかと思うと、もう…！

【葉菜】チリさんもすっかり毒されたようですね…。「BLってファンタジーでしょ？」そう思ってるあなたにこそ勧めたい、この作品。脳内がBL空間に毒されること、間違いなしです。