あのサン=テグジュペリが携わった航空郵便黎明期を知る1冊!

コミック

2011/9/26

夜間飛行 ─まんがで読破─

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : イースト・プレス
ジャンル: 購入元:電子貸本Renta!
著者名:サン・テグジュペリ 価格:105円

※最新の価格はストアでご確認ください。

皆様こんにちは!
この「まんがで読破」シリーズのファンになりつつある矢澤りえかです。
このシリーズの何が良いって、原書だと難しい話も、わかりやすくまんがで読めちゃうところが最高なのです!

私、実を言うと中学1年生の時に「夜間飛行」を読んで、途中で挫折したのです(笑)
だから簡単にリベンジしてやるぞー、とまんがで読破シリーズを選んだ次第です! ええ、私はずるい奴です!

サン=テグジュペリの「夜間飛行」は、航空郵便の開拓期の話です。
スピード勝負の郵便業界において、大きなリスクが伴う夜間飛行にチャレンジし続ける人達の様々な葛藤や熱い想いを描いています。

サン=テグジュペリ本人が飛行士として、郵便飛行に携わっていた経験があり、特に飛行士であるファビアン、ペルランの心情や状況が非常にリアルだと思いました。大空に対する想い。仕事に対する想い。恐怖心に飲み込まれそうになりながらも、それに負けまいと振り絞る勇気。サン=テクジュペリ自身が飛行士として経験したからこそ、心情の描写に臨場感があり、読者を納得させてくれるんじゃないかなぁと思います。

また、支配人リヴィエールの、表には出さない内に秘めた複雑な想いを垣間見ることができ、感慨深かったです。夜間飛行には危険が伴い、部下が命を落とすこともあります。「果たして、命を懸ける価値のある仕事なんてあるのか」と自問自答しながらも、チャレンジし続けていく。一人の人間として溢れる感情を押し殺し、経営者として決断していく姿にも、心を打たれました。

現在、航空郵便は私たちの生活に浸透していますが、その先駆けとして仕事に命を懸けた人々がいたことや沢山の人達の勇気や情熱によって、今に至ることを忘れてはならない、と胸が熱くなりました。読んだ後、しばらく余韻に浸る時間をとって、じっくり考えたくなる1冊です。


支配人としてでーんと構え、自信に充ち溢れていそうなリヴィエールだけど

人には見せない不安や迷いがブスブスと心に刺さってくる

大空を飛び回る者にしか味わえない感覚なんだろうなぁ~

唯一の頼りである月明かりを失い、恐怖がこみあげてくる様がすごく伝わってくるのです

臨場感溢れるシーンで、ぐっと惹きこまれます