「忍者装束は本当に黒一色だったのか?」など素朴な疑問に答えます

公開日:2011/9/28

戦国忍者列伝 日本史の影で動いた男たち

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : ぶんか社
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:電子貸本Renta!
著者名:武山憲明 価格:315円

※最新の価格はストアでご確認ください。

歴史、紀行など様々な分野で著作活動をする武山憲明の著作。忍者という職種を専門的且つわかりやすく説明した本である。戦国時代と江戸時代の有名な忍者を紹介しながら、忍者を指揮していた歴史上の有名な人物のエピソードも明かしていく。

advertisement

それらのエピソードの一部を挙げると、古来忍者を使っていた聖徳太子、先祖が忍者だった安倍晴明、八艘飛びなどの忍術を習得していた源義経、武田信玄の忍者集団「三ツ者(みつもの)」の首領山本勘介、忍者集団「黒脛頭巾組(くろはばきぐみ)」を創設した伊達政宗、篤姫のお庭番だと噂のある西郷隆盛、風車の弥七のモデルであり、徳川光圀に仕えた実在の忍者松之草村小八兵衛など、のものである。
忍者好きには垂涎のエピソードばかりである。

そして後半には忍者に対して素朴な疑問も取り上げている。例えば、優秀な忍者の条件とは? 忍者の能力はアスリート並みの能力はあるのか? 忍者装束は本当に黒一色だったのか? 分身の術は本当にできたのか? 水蜘蛛は本当に水上歩行が可能なのか? などである。その疑問にわかりやすく返答しているところがありがたい。

忍者のような情報収集技能者を巧みに使いこなすことは現在のリーダーにもきっと必要なのかもしれない。現代の企業トップの人たちも独自で忍者を雇っているのかもしれない…とふと思う。


目次

参考文献

忍者という技能者を参考文献から考証