これは「第4」の、そして始まりの「攻殻機動隊」

公開日:2013/6/28

攻殻機動隊ARISE ~眠らない眼の男 Sleepless Eye~(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:大山タクミ 価格:648円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。電光石火な電子書籍化に驚いた中國卓郎です。
様々な関係各所の大人の事情だかなんだか知りませんが「電子書籍版は紙の書籍より後に遅れて配信されるのが当たり前!」的な風潮がもう…(とココでグッと堪えつつ)ホントなんつ~かアレですハイ!

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そんな中、本書は紙と電子版が仲良く一緒にせーのでドン! とキタもんです。それもそのはず、『攻殻機動隊ARISE』はこのコミックス発売と時期を同じくして劇場版(全4部)の第1部上映が開始された訳ですから紙だ電子だ言ってる場合じゃないって事なのでしょう。ん~ナイス判断! いや個人的に嬉しい限りです(笑)

さて『攻殻機動隊』と言えばコミックス、映画、TVと様々なシリーズが存在していますが、今回の『ARISE』は“第4の攻殻”と位置づけられた作品です。そして第4でありながら第0でもあります。つまりは始まりの物語=エピソード・ゼロなのです。

メインの時間軸は公安九課設立直前。1巻ではそこから更に過去へと遡り、素子とバトーの出会いの物語が描かれています。緻密でありながら非常に読みやすいハイレベルな画力も相まって、とても気持ち良くストーリーを追えました。その画力の高さは、戦場での戦闘シーンでは読んでいるコチラのテンポに爽快な加速力を与えてくれる程です。「え~でも続編モノなんでしょ?」とか「攻殻機動隊って何?」ってな事を思った方々にもなんせエピソード・ゼロ的なストーリーなので「予備知識ゼロで大丈夫!」と問題なくオススメできる作品です。

さぁさぁ! そしてコミックスを堪能した後は劇場版も是非!…と、劇場版『攻殻機動隊ARISE』でサイトー役を勤めさせて戴きますワタクシ中國卓郎は思う次第です。ちなみに第2部の公開は2013年11月予定であります。以上、宣伝で締めると言う暴挙を反省しつつでも本当に皆様、宜しくお願い致しまっす!


個性全開丸出しな公安9課(予定)の面々

素子とバトー、2人の出会いが綴られます

ファーストコンタクト

緻密な書き込み! これがまた作品とマッチしているのです
(C)藤咲淳一、犬山タクミ/講談社