7/3アニメ(第2期)放送スタート! ふるさとにカメラを向けて幸せを写し込む

公開日:2013/7/1

たまゆら

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : マッグガーデン
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:佐藤順一 価格:315円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「経済再生」に並ぶ重要なものとして「教育再生」を掲げる安倍政権。意欲的な教育改革は「アベデュケーション」(アベ…安倍+エデュケーション…教育)といわれるくらい首相の哲学とも思われる独自性が打ち出されており、このなかに郷土愛や愛国心を育むための「ふるさと教育」が盛り込まれようとしています。同時に、情報通信機器などを用いるICT教育にも熱心。

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たとえば、デジタルカメラを使った地域や民間の教育プログラムはもう珍しくありません。自分の街をカメラで撮りながら歩く。今の子どもにとっては特別なことではなく、その経験から得たことが将来、なんらか花開くでしょう。

さて、本作はふるさとと写真、そして夢をテーマにした、ほのぼのとしつつもなんだか幽玄さを感じる、ちょっと不思議な青春物語。
じつは本作、2011年にテレビアニメ第1期が放送されていますが、2012年3月7日にNHK『クローズアップ現代』の「激変 アニメ産業 聖地巡礼の謎」で大きく取り上げられたのもあり、原作やアニメなどは観ていなくても「あれか!」と知っている人が少なくありません。

主人公の沢渡楓(高校1年生・女子)は、自らの希望で、亡き父親が育ち自分もよく連れられた広島県竹原市の高校に進学することに。愛機はローライ35S。父親の形見でもあるカメラです。これで街や人のさまざまな表情を切り取ることが趣味。写真家志望です。いつもは抜けているところがある楓ですが、自分の夢をしっかりと持っていることに周囲の友達が刺激を受け、憧れ、自分たちも夢を見つけるため、おだやかに青春を繰り広げます。

自分の夢や将来を考えるとは、自分自身を見つめること。ファインダーを通して、楓は写真を撮ることと自分の関係を見つめ直します。心のなかにある思い出とふるさとの豊かな景色が楓を成長させる展開に、ちょっとした哲学すら感じるはず。ちなみに、楓が撮る写真には、ときに「たまゆら」といわれる幸せの光が写り込むことがありますが、正体は実際に本作を読んでご確認を。

そして、ファンには朗報。2013年7月からテレビアニメ第2期が放送決定です。タイトルは『たまゆら~もあぐれっしぶ~』。下記サイトでチェック!
http://tamayura.info/


カメラがあっても無くても、景色を切り取るのが大好きな楓

楓の愛機「Rollei 35S」。シブイ

楓の愛機「Rollei 35S」。シブイ