死と隣り合わせで光る命-フルメタル・パニック! 戦うボーイ・ミーツ・ガール

ライトノベル

2011/9/29

フルメタル・パニック!(1) 戦うボーイ・ミーツ・ガール(新装版)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 富士見書房
ジャンル:ライトノベル 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:賀東招二 価格:450円

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世界をまたにかけて活躍する男子エリート傭兵が、平和ボケした日本の高校に編入してきたら?
なかなか格好良くて寡黙、真面目だけれど、大きく世間ずれしていたら?(天然ボケ)
そして、ヒロインの女子高生は抜群の容姿だけれど、言動が激しくサディスティックで、まわりが扱いにおののいているとしたら? そして、二人がいい感じの関係になるとしたら?

本作は、こんな意外設定で、かつハードなバトルシーンをふんだんに盛り込んだ、ラノベの伝説的作品です。
ハートマン軍曹によるSっ気たっぷりの名言が乱れ飛ぶ、かの有名な戦争映画「フルメタル・ジャケット」のような殺伐さはありませんので、「バトルモノはちょっと…」という人もご安心を。アクションが激しいシリアスパートと、王道のドタバタラブコメパートとがいい感じに緩急を織り成し、すいすい読めてしまいます。学園モノ、ミリタリーモノのファンは必読。

作中のキャラクターは、生命力に満ちて、キラキラと輝いています。
サブタイトルに『戦うボーイ・ミーツ・ガール』とありますが、戦いに身を投じている人間というのは、どんな苦境も乗り切って生き残るために、必然的に生命力を高めるものなのでしょうか。

主人公の相良宗介“軍曹”は、隊の中でも技能・精神的に優れた人材であり、数々の死線をくぐり抜けてきた。ヒロインの千鳥かなめは、過去の恵まれない境遇から、高い自己防衛意識を身につけていて、攻撃をしかけてくる敵には容赦しない。普段から生死を意識することで、一生懸命に生きようとする。それが、本作の根底に流れる、はかり知れないパワーの源流になっていると思います。

安楽死や脳死など、従来の死生観が揺さぶられる昨今。生死や命について考える学問にも注目が集まっています。そういった学問においては特に、机上の勉強はもちろん、現場での実践・体験が重視されている現状です。

だからといって、「本作は死生観について考えるのによいテキストだ」などというつもりは毛頭なく。徹底的に、気楽に、長く支持され続けているこのエンターテインメント作品を楽しんでくださいね、ということで、レビューを終えます。


ハードな突っ込み。これが二人の日常の関係

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