祝アニメ化！ 金髪留学生との萌え萌えな日常！

可愛い女の子たちをガラスケースに飾って1日中眺めていたい。そういうとただのヘンタイと思われるかもしれないが、「大好きなフィギィアをガラスケースに並べて眺める」というのは大人でも憧れるだろう。もしかしたら本当は誰もが、可愛いもの、愛おしいものを綺麗に飾ってニヤニヤしたいのかもしれない。

『きんいろモザイク』の登場人物は女の子のみ。この本には少女独特の柔らかさ、繊細さ、一生懸命さがギュッと詰め込まれていて、様々なタイプの可愛い女の子を楽しむことができる。女の子5人の穏やかな日常をみつめていると、思わず頬がゆるむ。本作は日英美少女学園コメディ。黒髪美少女だけでなく、金髪美少女も味わえるのだから、幸せ感は倍増。同性の私でもこんなにも癒されてしまうなんてなんだか少し悔しいなあ。可愛いは正義だ。ずっと眺めていたい、そんな気分にさせられる。

以前イギリスの自宅にホームステイしていた忍を頼って日本に留学してきたアリス。さらにそのアリスを追って幼なじみのカレンも編入してくる。忍とその友人、陽子、綾は大興奮。日本かぶれなアリスとイギリスかぶれな忍の友情はどうなるのか？ 彼女たちの日常をコミカルに描き出す。

この作品は女の子の女の子に対するジェラシーの物語でもある。「女の嫉妬」というとちょっぴり恐い、ドロドロなものを想像しがちだが、本作は違う。ひたすら萌え萌えなのである。自分の気持ちには気づいていないクセに、ド直球に行動にうつしてしまう彼女たちは本当にいじらしい。大好きな忍が幼なじみのカレンに夢中になっている姿にあからさまに元気をなくしてしまうアリス。忍がカレンに「カタコトのが可愛いよ」と言うのを聞いて、日本語ペラペラな癖にわざとらしくカタコトで話し始めたりする。女の子同士なのに、まるで初恋のようだ。「べ、別にちっとも意識なんてしてないんだからね！ でもなんだかちょっとモヤモヤするってだけなんだからね…。」そんな声が聞こえてきそう。女の子の友情は、本当に恋愛に似ている。

「可愛いは作れる」という言葉が何かのシャンプーのCMのキャッチコピーになっていたが、たとえ作れたとしても、天然の可愛らしさには勝てない。この本の少女たちは混じりっけのない、ピュアそのもの。可愛いものに目がないそこのあなた！ 必読です！