【直木賞候補作―(原田マハ)】 芸術への愛が込められた、読む美術館

小説・エッセイ

2013/7/12

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ──美術史にきらめく星たち。彼らの作品のモチーフに、その背後にあったかもしれないドラマを、身近にいた者や縁続きの者の目を通して紡ぎ出す短編集である。一言で言うなら、豊饒。まるで静かな美術館を、ゆっくりと時間をかけて巡るような、そんな贅沢な作品集だ。 著者の原田マハはキュレーターでもある。... 続きを読む