【第149回直木賞受賞作『ホテルローヤル』(桜木紫乃)】主人公はホテル──巻き戻る時間と、つながるドラマ

小説・エッセイ

2013/7/14

北海道の東部。地方の小さな町にあるラブホテル「ホテル・ローヤル」。これはそのホテルを訪れた人たちをオムニバス形式で描いた連作短編集だ。だがそれだけではない。興味深い趣向がある。本書はぜひ掲載順に読んでいただきたい。 第1話「シャッターチャンス」は、あるカップルがヌード写真を撮影するためにこのホテルを訪れる。この時点の... 続きを読む