生まれてから、果たして何度トトロごっこをしたことか

公開日:2013/7/19

スタジオジブリのひみつ《第三版》

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : データハウス
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:Kindleストア
著者名:風見隼人と東京アニメ研究会 価格:※ストアでご確認ください

※最新の価格はストアでご確認ください。

大学の友達が「ジブリ見てない奴なんて非国民だよなあー。」と言い出しました。先日金曜ロードショウで『耳をすませば』が放送されたばかり。ツイッタ―は「ミミスマ」の話題でもちきりで、私もちゃっかり「雫と言ったら私だってば♡」なんていう厚かましいツイートをしてしまいました。「非国民」なんてちょっと大げさで乱暴だけれど、でもそれくらいみーんなから愛される日本人の財産であり、誇りだと私は思うのです。

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今回紹介させていただくのは、そんなジブリの魅力を存分に語りつくした本『スタジオジブリのひみつ』。ほぼ全作を網羅した上、みんなの知らないあんな話やこんな話(つまりヒ・ミ・ツってわけですね)、さらには三鷹にある「ジブリ美術館」の魅力まで詳細に語られています!

例えば、なんで「ジブリ」って名前なのか、気になったことありません? 「ジブリ」ってイタリア語で、サハラ砂漠に吹く熱風のことを言うんですって。「アニメーション界に旋風を巻き起こそう」という思いを込めているんだとか。

さらに、みなさんご存知の『千と千尋の神隠し』。カオナシの存在が話題となり、一時期ブームとなりました。実はカオナシ、当初はただの脇役にすぎませんでした。制作過程でとある問題が生じ、途中からあの大役に大抜擢されたそう!

他にも、全作品の制作秘話や大好きなあのキャラクターの存在意義など…ジブリに関するひみつがあますところなく書き尽くされています! まさに目からウロコ。言ってしまえば、ジブリ攻略本ってわけですね。ただ、攻略本って響き、つまらないですよね? 私だけかしら。実はこの本、ただの攻略本にとどまりません。とっておき、なのです。

なにがとっておきかといいますと…それは「宮崎駿監督のひみつ」にあります。ジブリ作品の生みの親である宮崎駿監督。私たちが本当にほしいものがたりを、見事形にし、そして世に出してくださいました。何を考え、何を感じ、どうやって生きてきたのか。気になりますよね。この本には監督の生い立ちとこれまでのインタビューで語られてきたこと、それらを照らし合わせて私たちにわかりやすいように、その精神、心意気が書かれています。これがすべてではないと思います、もちろん。ただその断片でも、私たちに伝わるものは十分にあります。ジブリの裏話を知りたいとこの本を手に取った私は、この心意気に思いがけず出会い、胸がいっぱいになりました。

ジブリ大好き人間にも、ちょっと見たことあるな程度の人にも、みんなにおすすめなこの1冊です。ジブリの魅力にはまって、迷子になろうよ、いっしょに!(迷子になろうよいっしょに! というのは、三鷹の森ジブリ美術館のキャッチコピーです)


興味そそられる目次!!

なんでなんで!?気になる!

宮崎アニメの精神!

ジブリ美術館のチケット! かわいーい!