大切な糧になる言葉があちこちに落ちている

ビジネス・社会・経済

2013/7/21

新装版 ほぼ日の就職論。「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 東京糸井重里事務所
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:Kindleストア
著者名:ほぼ日刊イトイ新聞 価格:※ストアでご確認ください

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面接官も人間。言われてみればあたりまえだけど、就職活動をする学生は、そんなことを忘れてしまってマニュアルに従った行動をすることばかり考えてしまっているかもしれません。 この本は、あたりまえだけど、見えてなかった、そんなことを気づかせてくれるものに思えます。

私は就職活動をしたことがないのですが、他の本で読んだ話によると、練習で「趣味はこの言い方ではなくこういう言い方をしなさい」みたいに言われるそうです。全てにマニュアルがあり、まるっきりお勉強の延長です。でもマニュアル通りの100点の答えを出しても、就職に繋がるかどうかわからないのがきっと現実。

この本は、様々な人と糸井さんの対談がメインですが(河野晴樹、しりあがり寿、金井壽宏、矢沢永吉)、そのなかで最も大事と言われていたのが人材紹介の河野さんの言葉で「何を大切にしてきた(したい)か」です。

何を大切にしてきたか…自分の人生の中で。今まで考えたことがなかったです。でもとても根っこの部分で大事なこと。どんな仕事がしたいかわからない人や、どんな人を採用したらいいかわからない会社側。既にはたらきつつも迷ってる人。いろんな人に必要な問いだと思います。

また第3章の、「THE GREAT FREE」は興味深かったです。板尾創路、ピエール瀧、天久聖一(漫画家)、浜野謙太(ミュージシャン)というメンバーの対談。事務所に入っている人でも、事務所は取引先で自分達は個人事業主。つまりフリーで、フリー=無職! とまで話は及びます。そんな人たちの考え方は腹を括ったような力強さを感じます。

また、みうらじゅんに訊け! のコーナーも、その言葉をどこまで噛み砕いて自分のものにするかが難しいですが、実は深いような気もします。

いろんな立場の人たちの様々な意見。でも一貫して言えることはやはり、人間性がものを言うのではないかと。「何を大切にしてきたか」。今でも遅くないと思います。じっくり考えたいと思います。

新装版で付け加えられた“一二七の「はたらく」ことば”は、ふと迷いがあるときに開けば何かヒントが得られそう。


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みうらじゅん独自の面接術にあふれています

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