若手ビジネスパーソンが生き残るための実践編！？

イノベーションをどう社内で起こしていくか、イノベーション人材をどう育成し、確保していくか。大企業のみならずあらゆる組織にとって、もっとも大きな課題です。そもそもどの企業も創業者がいて、新しいビジネスを興したから今があるはず。

しかし、組織は長く続くことで、保守的になりイノベーションの機能を失っていくのが普通です。人間はもともとコンサバで実は変化を嫌うようです。できれば、チャレンジなどしたくないし、余分な労力を使いたくない。しかし、常に新しいことにチャレンジする企業文化を保ち、人を成長させている企業でないとこれからは生き残っていけません。

この本は、「No.2になるには」という自分が成長するための視点から書かれていますが、実はイノベーションを興すにはどのような仕掛けやスキルが必要なのかを教えてもらえる本かもしれません。良いイノベーションのためには、それを先頭で引っ張るリーダーシップをもった人はもちろん、その次にグットフォロアーの存在は不可欠です。イノベーションはひとりではできませんし、命令できるカリスマ的なリーダーはそれほど多くありません。いいアイディアがでたら、それを広げて膨らませ、実行に移すためにはグットフォロアーが必要になります。

本書でいうNo.2とは副社長ということではなく、「誰かにとって必要不可欠な存在になる」という定義をしています。決して上司のいうことばかり聞いてポイント稼ぎのサラリーマンをしているという意味ではありません。組織の中で、必要な人材になるために、どのように成長して自分の強みを見つけていくか。それを学ぶための実践編です。