江戸城奥女中たちによる、歴史を彩る「食」にまつわるエピソード語り

KDP

2013/8/9

歴史を食べよう!英雄のおもてなし

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 岩戸の岩棚
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:Kindleストア
著者名:岩戸あきら 価格:※ストアでご確認ください

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明智光秀はなぜ織田信長に謀反したのか――天下泰平の江戸城大奥で食いしん坊な奥女中たちが、戦国武将などの「食」にまつわるエピソードをおしゃべりするという、歴史トリビア的なマンガです。主要な登場人物は、織田信長、明智光秀、徳川家康、上杉謙信、武田信玄、豊臣秀吉、伊達政宗、幕末の遣欧使節団、維新後の川上音二郎と貞奴など。

駿河拝領のお礼を兼ねて安土城を訪れた徳川家康を、織田信長の命によって明智光秀が饗応役となり接待をします。その際に振舞われたお膳は、山海珍味を集めた豪華絢爛なものだったのですが、なぜか織田信長の怒りを買い、折檻された明智光秀は、その屈辱から謀反を起こした――などという説もありますが、はっきりとしたことは未だにわかっていません。

織田信長が怒った理由も、「魚が腐っていた」とか「豪華絢爛過ぎて倹約家の家康が喜ばないと思った」とか。そういったさまざまな食べ物にまつわる歴史上のエピソードや諸説を、奥女中たちが食べたり飲んだりしながらペチャクチャとおしゃべりをするというお話。歴史をなぞるようなストーリーマンガではなく、歴史上のエピソードを違った視点から眺めることができる作品です。

なお、こちらの作品は、もともとはPHP研究所から発行されていた歴史マンガ誌「コミック大河」で連載されていたのですが、雑誌の休刊により単行本化もされず、原稿だけが著者の手元に残っている状態になっていたそうです。それを、著者自身がKindleダイレクトパブリッシング(KDP)によって、再び世に送り出したという経緯があります。歴史上のさまざまなエピソードと同じように、数奇な運命をたどった作品とも言えるでしょう。


徳川家康が明智光秀に安土城でもてなされた時のお膳。豪華絢爛過ぎて織田信長の怒りを買った(という説がある)

東照宮ゆかりの家康丼(白飯の上に麦飯)

出陣前の大振る舞いと、携帯性・保存性・高エネルギーが求められる戦陣食

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遣欧使節団は遠い異国の地で日本食への渇望との戦いでもあった