結婚生活にもマネジメントの視点が必要!? 幸せになるための50のヒント!

公開日:2013/8/11

ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : ダイヤモンド社
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:BookLive!
著者名:大塚寿 価格:1,210円

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「将来の夢はお嫁さん」と無邪気に笑う少女のままでいたかった。大人になった今「結婚もしたいが、仕事でも成功したい」と考えてしまうのは欲張りなことなのだろうか。だが、それは仕事をしている人間であれば誰もが願うことではないか。仕事と家庭の両立は、男女問わず、全ての人にとって大きな課題である。

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「結婚とは、幸せな家庭をつくるという“事業”である」と言い切るのは、『40代を後悔しない50のリスト』などの著作で知られる、大塚寿。「寿」というおめでたい本名のためか、学生時代から多くの合コンを企画、現在では、南青山にあるダイアログ・イン・ザ・ダークで暗闇婚活「kids」をプロデュースし、高率でカップル、成婚者を生み出している。その彼が、結婚に関する一万人の失敗談を元に書いた本が『結婚を後悔しない50のリスト』である。

結婚相手とのコミュニケーション。金銭問題。相手の両親との関係。子どもの問題…。結婚生活には問題はつきものだ。だが、大塚の言うように、結婚にビジネスのマネジメント的な視点を取り入れることが出来れば、幸せな結婚生活も夢ではないと思えてくる。事業においても大小様々な問題が日々起こり、その度にステークホルダー間で調整していきながら事業を前に進めていく。この無限のベクトル合わせを行なうことこそが、満足の行く結婚生活の秘訣なのだという。結婚生活には「目標」「計画」「マネジメント」が大切。共同経営していく、プロジェクトという視点が大切だと大塚は語る。

プロジェクトを進めていく中で、大切にするのはチームメンバーのモチベーション管理だろう。メンバーの信念や個性、興味を持つものを見抜き、彼らに合った仕事を割り振る。これと同じように、結婚生活も送れば良いのだと大塚は言う。

例えば、マネジメントのリーダーを務めていたJさんは、結婚当初から旦那さんに「絶対に依頼と指摘だけはしない」と決めていたそうだ。「〇〇やって」「×××手伝ってくれる?」という依頼のフレーズは御法度。

だが、その代わりに、バタバタ家事をこなしていると、旦那さんが覗いてきたり、話し掛けてきたりするタイミングを逃さず、「鶏肉ってこうやって皮をはいで使うんだけど、やってみる?」などと、興味を持つ分野を徹底的に伸ばすように心掛け、してくれたものに対しては大げさに褒め続けた。こういうように、いろんな家事を自然と手伝ってもらい、徐々に範囲を広げていくことで、結婚10年を過ぎるころには、旦那さんは家事のほとんどをマスターしてしまったというのだから驚きだ。「旦那は育てるもの」。相手の好奇心や自発的な行動を肯定してあげることで、事態は良い方向に進んでいく。

大塚によれば、企業のトップや役員は、「何でも奥さん任せ」が少なく、家庭内でも、きちんと自分の役割をこなしている人が非常に多いようだ。仕事上のキャリアと「家庭内キャリア」が関連してしまっていることは、結婚生活にマネジメントが重要であることを表しているだろう。この本には結婚生活成功のための50の秘訣が書かれている。この本を読んで、お互いの夢を自分たちの言葉で伝え合い、擦り合わせながら計画をたて、それをきちんと結婚生活をマネジメントしていこう。「愛情だけで何だって出来る」と信じる人でもさらに結婚生活をスムーズに過ごすために一度読んでみてはいかがだろうか?


離婚率の上昇の中で、良い結婚生活の秘訣を項目別に語っている

大切なのは、「結婚は事業」という発想

家事では言い訳できないルールを定めておくことが大切

その上でPDCAを行なっていくことが必要なようだ

そして、毎日短い時間でも時間を共有すること。話す時間を作ることが大切である。結婚生活を間近に控える人は必読の書!
(C)大塚寿/ダイヤモンド社