『色問答、フェロモン道』の文庫版。 闇フェロモンとは?

小説・エッセイ

2013/8/12

壊れたおねえさんは、好きですか? (文春文庫)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 文藝春秋
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著者名:中村うさぎ 価格:※ストアでご確認ください

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借金地獄にホスト通い。今まで様々な伝説を残すうさぎさんが、今回は女の魅力を追求すべく我が身を振り返り(身を切り?)検証してゆきます。そして、見た目はぱっとしないのに男性を惹き付ける、あの人この人。そんな謎のフェロモンを“闇フェロモン”と名付け独自の解釈で追い求めます。

美貌も若さもないのなら闇フェロモンを身につけるしかない! では、闇フェロモンとは何か? それは泉ピン子にはなくて市原悦子にはあるらしい。種類も黒フェロモン、青フェロモン、紫フェロモンとある。男性に対しても使用可。話はそんな人達に惹き付けられる側の心理状態にも発展します。 また例に出される人々がバラエティー豊か。芸能人からギリシャ神話、犯罪者に童話の登場人物。多方面の知識が満載で、それらから引用されていたり、その人達の心理を想像してみたりと、読みごたえもあり説得力もあります。そしてうさぎさんのエッセイには必ずある、自分分析。その姿は自分をネタにして笑いつつも、ひたむきに自分を知りたいと願う、狂おしさまで感じさせます。

うさぎさんの魅力は“一般論にとらわれない”ということと“嘘がない”ことだと思います。常識なんてものはうさぎさんには通用しない。自分の考えで動き、納得がいくまでやる。そんなにセキララでいいのだろうか…というほど正直にいろいろ吐露してくれる。それを面白がって読んでいながら、うさぎさんの向こうに自分を見ている気がする。

たとえ行き着く先が地獄であっても胸を張って生きているうさぎさんに、(おもに)女たちは闇フェロモンを感じて惹き付けられていっているのではないでしょうか。


珍味が好きな気持ちは、ちょっとわかる

見事な闇フェロモンのサンプルと称する

犯罪者のカリスマは、闇フェロモンによるものか?

結構な数の人が好きだと思うが…?

“はじめに”より。そう、壊れたって生きていける