「何でお金がたまらないんだろう…」アナタの節約、本当にあってますか?

公開日:2013/8/13

誰も教えてくれないお金の話

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : サンクチュアリ出版
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:BookLive!
著者名:うだひろえ 価格:972円

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捨てた欲望が数字になれば、節約の虜になれる。だが、簡単にお金がたまっていけば良いのだが、そう上手くもいかない。精一杯節約したつもりなのに赤字ばかり、自転車操業の家計。電卓を叩いては月末に苦い表情を浮かべる人も少なくはないだろう。

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そんなアナタにお金に関するコミックエッセイ『誰も教えてくれないお金の話』はお金の貯め方の基本を教えてくれる。普段生活している中では、よほど親しい間柄でないとお金の話はどことなくタブーだ。曖昧にぼかされてしまうし、気軽に聞けない風潮がある。だからこそ、基本から発展まで、お金に関する話を教えてくれるこの本はありがたい。内容は、節約の方法、家計簿の付け方、老後の話、保険の話など様々だが、一番参考になるのは、住宅ローンの話かもしれない。

今、目の前に1800万円あったら、アナタは何に使うだろうか。人それぞれ、新車、旅行、家電など様々な夢を描くだろうが、これは3000万円を35年金利3%で借りた場合の利息の総額にあたる。ローンを考える際は、月々の支払いばかりにとらわれがちだが、総額についても目を配る必要がある。両方についてしっかりプランを練らねばならない。

家を買おうと決めたら、すべきは、物件探しよりもまずはローンシミュレーションだ。自分たちの収入やライフプランから購入する物件の価格を決めてから物件探しをすれば、無理なローンを組まずに済む。月々の返済目安は手取り月収の20%。そして、総額についても目を配るべきだ。金利・返済プラン・銀行全てを不動産屋に任せっきりにした住宅ローンを組むと、思わぬ損をすることもあるのだから、自分でしっかり計算しておく必要があるそうだ。

売られている値段は適正価格なのか? 賃貸が良いのか購入が良いのか、悩んだ時には、不動産投資で用いられる、「家賃200倍の法則」が便利だ。それは「家賃×200 > 失敗しにくいマイホームの購入価帯」というもの。この方式に当てはまれば、物件は利回り6%以上となる良物件だ。購入を検討しているのと同じ駅名、同じ徒歩分数、似た間取り、同じ築年数の賃貸物件を検索し、公式に当てはめてみると良いと、この本は示唆している。

本書にはその他にも今まで誰も教えてくれなかった法則がいっぱい書かれている。こんなお得情報を知らないと、損ばかりしてしまうことだろう。さあこの本を片手に、家計を見直してみよう!


節約しているはずなのに、お金がたまらないアナタ、必読!

家計簿をマメにつけるのが面倒な人には、家計簿ックスがオススメ。レシートを種類別に分けて、月末に集計するだけだ

項目ごとにそえられた、解説もわかりやすい

レビューで紹介した住宅ローンの話だけでなく、保険の項目も参考になる

お金について学ぶことは親孝行にも繋がる!?
(C)うだひろえ:著、泉正人:監修/サンクチュアリ出版