本に愛された2人の青年に影を落とす過去とは?

小説・エッセイ

2013/8/17

月魚

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:三浦しをん 価格:540円

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映像で『まほろ駅前シリーズ』を見て、三浦しをんさんの作品をいつか読んでみたいと思っていました。そして何の予備知識もないまま、この『月魚』を購入。

…あの、あのっ……私は、ぼ・ぼ・ぼ、ぼーいずらぶを購入してしまったのでしょうかっ
取り乱しましたすみません。けしてBLに偏見があるわけではありませんし、この本が本当にそうかは定かではありません。ただちょっと心構えをしてなかったもので動揺してしまった次第ですっ。

代々受け継がれる古本屋の若い店主(真志喜)と、店を持たずルール無用の買い付けで収入を得るせどりの幼馴染み(瀬名垣)が中心となり、お互いの父親祖父など、本を愛し囚われた男たちの本にまつわる物語。子供時代、ある本がきっかけで2人の関係に闇が生じていた。とはいえ関係性が悪い訳ではなく、互いは信頼し、その事件もあって執着しあっている感じもある。そんなある日、瀬名垣の買い付けに真志喜が付き合うことをきっかけに、止まっていた時間が動き出す。

古本屋の話だけに真志喜と瀬名垣が―というよりは、三浦しをんさんが、本を心から愛しているのが文章の端々から伝わってきます。電子書籍で読んでいてなんですが、紙の本の良さや本の持ち主のぬくもりが感じられて、あぁ、やっぱり紙の本っていいなと思いました。電子書籍には電子書籍の良さがあって手軽で私は大好きですけど、どんなに電子で全ての本が読めるようになっても、紙の本は絶対なくならないよと教えてくれます。

あと特筆すべきは、全体を通しておしゃれだと言うこと! まほろシリーズを見た時も思ったのですが、本来ダサいような洋服や、登場人物、果てはオンボロ車ですらおしゃれムードが漂ってるのは何故なのでしょう。不思議な魅力で、私はここにとても惹かれます。

最後に冒頭でも触れましたが…、2人がなんかもうことあるごとにイチャイチャするもんだから、私恥ずかしい! ニヤニヤしちゃうじゃんっ!!


このへんから2人の関係におやおや? と。でもまだ序の口です

本への愛が窺える一文。本当にわかるとしたら感動する

2人に何があったのか

父親の存在がキーポイント

番外編『水に沈んだ私の村』より。また妖しい人物が!
(C)三浦しをん/角川書店