【アニメ放送中】東京から広島のわが家に、赤の他人の女子高生がやってきて…

公開日:2013/8/19

君のいる町(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:瀬尾公治 価格:432円

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いじめ問題が深刻に取り上げられていますが、今、小中学校においては、いじめが認められると学区外への転校ができるようになっています。とはいえ、小中学生にとって、転校は一大イベント。それは、高校生でも同じこと。ましてや、馴染みがない遠方の高校だとしたら。さらには、単身、親戚でもないただの知り合いの家に居候する身だとしたら…。本作は、東京から広島にやってきた女子高校生と、当の家の住人である男子高校生の純愛物語です。

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「地方から都会に」「男子が女子の家に」といった設定は、これまでにありましたが、その逆は稀有。「赤の他人と住むなんて…」、主人公である桐島青大(きりしま・はると)の戸惑いは当然です。いや、同居人の枝葉柚希(えば・ゆずき)は明るく活発で誰でもすぐに親しめる容姿端麗の女子ですから、青大の友人・由良尊(ゆら・たかし)のように、「メチャメチャラッキーやないか」と羨ましく思う男子だっていることでしょう。しかし、青大には中学からの想い人である神咲七海(かんざき・ななみ)の存在があります。

舞台は、広島のかなり田舎。学校までは歩いて1時間以上、当然、自転車通学なのですが、柚希は自転車に乗れないため、毎日後ろに乗せて通学をしなければなりません。七海にこのなんとなく後ろめたい、誤解を招きかねない状況を隠しとおせるわけもなく…。つまり、青大にとって、柚希は相当メイワクな存在。しかしながら、柚希の方はどうやら青大に好意的で。理由は、どうやら過去にあるようなのですが。

作者の出身地・広島県庄原市が舞台であるため、風景や人物描写がリアル。登場人物の多くが広島弁を話し、王道の恋愛物語ながら、新鮮さを味わえます。ちなみに、現実の庄原市ではすでにマップ配布やラッピングバスの登場など本作とのコラボ企画が動き出している模様。

単身やってきた天真爛漫な少女が心細さを隠して恋愛に向き合う様子と、それに翻弄されつつ気を惹かれていく男子の直球ラブストーリーは、7月からテレビアニメも放送中です。

TVアニメ『君のいる町』公式サイト


戸惑う青大

天真爛漫で容姿端麗な枝葉柚希。登場する女子はみんなかわいい

のどかな風景がリアル

七海を交えて、早くも三角関係の予感
(C)瀬尾公治/講談社