一角獣により「宇宙世紀」は世代を超えた共通言語になる！

みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。男は量産型機の良さが解った時に少年から大人になる！ そう確信している中國卓郎です。ジオン残党軍仕様のマラサイ最高っ！

さてワタクシここ最近、10代や20代前半の若者との会話で「ほら？ ホワイトベースのハッチみたいなさ？」とか「もうシャアもビックリ！」等の例えをして「は…はぁ」なんて感じにポカンとされちゃいました。ガンダムは世代を超えた日本男児の共通言語だと思っていたのでそりゃもう驚きでした。しかし彼らがガンダムを知らないかと言えばそうではなく、要するに「ファースト（ガンダム）」を観た事がないのです。まったく…寒い時代だと思わんか？ と、ワッケインさんの名台詞を放り込んだのはモチロンただの自己満足です！

とにかくアムロとシャアから始まった「ガンダム」は今日に至るまで膨大な派生作品が制作され、今現在も新たな作品が増え続けております。ですから今後ますます「ファースト」を知らない若者達は増えるのです。そんな彼らと「ファースト」を繋ぐ橋渡しとなる作品、それこそがこの『機動戦士ガンダムUCバンデシネ』でありましょう。時は宇宙世紀0096年…つまり「ファースト」から17年後で「逆襲のシャア」から3年後ってんですから、これ非常に美味しい時代設定じゃございませんか！ 登場人物…は色々とネタバレ危険なのでゴニョゴニョと言いよどみつつ、本書最大の見所＆読み所はメカ！ そう即ちモビルスーツ（以下MS）だと思うのです古参ファンとしましては！

「逆襲のシャア」や「ゼータガンダム」等で登場したMSの後継機がもうジャンジャン登場します。しかもドーベンウルフやメタスと言った通好みなMSの後継機がやたら格好良いのがまた嬉しいとこです。そして緻密で精細に書き込まれたMSの戦闘シーンを1コマづつじっくり堪能できるのはアニメとは一味違うコミックスならではの良さだと思います。まぁ序盤の展開こそ「ファースト」の世界観を知らないと少々とっつき難い…かもしれませんが細かい事を気にする間もなくグイグイと物語に引き込む力のある作品ですから、そんなに気にする事はないでしょう。と言う訳で世代を超えた全てのガンダムファンの皆様に、読後に襲来するこのガンプラ作りたい欲求の凄まじさを是非とも体験して戴きたく思います（笑）