ガチな悩みを豪快に笑い飛ばすワイルドな人生相談本

公開日:2013/9/29

まだお前は始まったばかりだぜ!~誰にも聞けなかった?!ガチな社会人の悩み50!~ (ごきげんビジネス出版)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : ごきげんビジネス出版
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:Kindleストア
著者名:大條充能 価格:※ストアでご確認ください

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20~30代のビジネスパーソンのみなさんは、人に聞けないガチな悩みができたら、いつもどうしていますか?

NHK『首都圏スペシャル プロジェクト2030』が実施した若者アンケート(関東甲信越在住の18歳~34歳の2000人が回答)によれば、「悩みや不安があったとき、誰に相談しますか」という問いに対し、家族・親族と答えた人は73.1%で、毎日または頻繁に会う学校・職場の仲間と回答した人は28.5%にとどまりました。社会人は会社の人には悩みごとを相談しづらい、またはしたくないと感じている状況がうかがえます。

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そんな中、90年代にリクルートの社内報「かもめ」で人生相談を開始、『ダ・ヴィンチ』や『B-ing』等様々なメディアでも迷える若者たちの悩みに答えまくってはや22年の“伝説の人生相談”が、満を持して電子書籍化されました。回答するは“リクルート社の元祖お祭り男”、大條充能氏。スギちゃん登場のはるか前から「〜だぜ!」口調で「悩みを成長のチャンスと捉えて、行動すること」を伝えるべく、勢力的にアドバイスし続け、今回5年ぶりに悩み相談を書き下ろしたのだとか。

人生相談と聞くと、僧侶のように静かに悩みに寄り添う系、または逆に一喝! ダメ出し道場系のトーンが浮かびますが、大條アニキの流儀は違います。まずは、面白おかしく笑い飛ばす。

たとえば、

Q. 「毎朝仕事の前にお腹が痛くなるのですが、どう改善したらいいでしょうか?」という問いには
A. 「仕事に対するプレッシャーが腹痛の原因であると予測されるぜ。熱いぜ! 腹痛に感謝しろ!」ってな具合いに一瞬「は!? なぜに感謝!?」と疑問符が浮かぶアドバイスを一発かましたのちに、「プレッシャーのある人生こそ、最高の幸せであり、試練のない人生ほどつまらないものはないと考えているぜ」と、パッションたっぷりに熱く語りかけるのです。そのハードボイルドさは作家・北方謙三氏の如し。

Q.「33歳になり、結婚に全く興味がないと言うと、周りの人に引かれてしまうのですが」という悩みには
A. 「スピード離婚でいけ!」と、変化球。自身も29歳で結婚し30歳で離婚したというアニキは「あのとき結婚し離婚したからこそ、二度目は慎重に考えることができたぜ」とディープなカミングアウトをさらりとはさんで「まあ、固いこと言わず一度は結婚を経験してほしいぜ、熱いぜ!」と急に近所のお見合いおじさんのようなセリフで締めくくります。

さらに「現在26歳ですが、18歳のときに思い描いていた感じで大人になれていません」という、本人にとっては実は深めの悩みに対しては、「今を一生懸命に生きろ!」と熱いエールを。「過去に描いたものが今実現されているかが大切なのではなく、今を一生懸命に生きるから未来が築けるということだぜ。応援しているぜ、熱いぜ!」、直球すぎますが、しかしこれはけだし名言。「とりあえず悩むよりも前に進め!」ということなのですよね。

アベノミクス時代においてダイバーシティーで悩む女性には「女性経営者を目指せ!」と突き抜けた極論で応酬する豪快さ。「悩みはチャンスである」。というか、「ピンチはチャンスに変えろ! 笑い飛ばせ!」と、そんなポジティブなエールを送ってくれるアニキのメッセージを浴びてみたい人は、ぜひこの本の扉をタップすることをおすすめします。


力強くも若者の心に刺さるタイトルからして、きちゃってます

50のお悩みは仕事がらみから人間関係その他まで、ざっとこんな感じ

「最近、体調がよくなくて病院に行ったら鉄分が足りないと言われた」相談には「五番アイアンをなめろ!」と!! ええっ!?