お金で幸福は買えるのか!? お金との上手な付き合い方を伝授

更新日:2013/10/15

みっともないお金の使い方

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : PHP研究所
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:川北義則 価格:699円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「お金で幸福は買えるのか?」と問われれば、なんと答えますか? お金がないと出来ないことが多いのは事実。とはいえ、お金だけでは、幸せにはなれないはず。お金は幸せに生きるための“道具”とも言えるが、その使い方はなかなか難しい。使いすぎてもいけなし、ケチケチして貯めてばかりでも、意味がない。そんなお金との上手な付き合い方を伝授するのが、本書「みっともないお金の使い方」です。

advertisement

著者はまず、「お金は使ってはじめて、その価値が生きる」とし、第1章では、「どんな時にお金を使うのがよいのか」に関して、さまざまな意見を述べています。「おごり、おごられる場合」、「遊びのお金」と、潔くお金を上手に使うことを勧め、お金を使うことに消極的になりがちな高齢者には、「高齢者は交際費、娯楽費が増えて当然」、「財産は子どもに遺すより使いきろう」といった具合に、「生活を楽しむため」にお金を使うようアドバイスしています。

お金を積極的に使用することを勧めつつも、人生のある時期には、貯金を蓄えるための期間が必要とし、また、デジタル時代とは言え、現金の大切さを忘れてはいけないとし、若いうちから老後の心配をする若者や、ブランド品を買いあさる女性を戒めたりと、アドバイスは多岐渡ります。第3章は「金運を招き寄せる15の教え」と、誰もが気になる内容。「死に金と生き金をどう見分けるか」、「『タダ酒』は飲むなの真意」、「『100均』で財布の紐をゆるめるな」といったタイトルが並びます。

「『家計のワリカン』は見習ってはいけない」、「専業主婦は意外に儲かるビジネス」、「女性は無理して働くことはない」等々、読者の年齢層や立場によっては、共感しづらいのではと思われるアドバイスもありますが、著者の考えと自分の考えを照らし合わせて、自分のお金の使い方を再考する機会とするのもよさそうです。「お金がない、ない」とつい言ってしまいがちな方に、お勧めです。


前書きで、サマセット・モームの言葉を紹介する著者。「十分な金がなければ、人生の可能性の半分は締め出されてしまう」

第1章のタイトルは「いま使わなきゃ、いつ使う」。お金は使ってこそ価値があるもの

「お金でみっともない国にはなるな!」と、個人ばかりでなく国レベルのお金の使い方にも言及