これを読めば、カジノ通!? カジノの魅力とカジノビジネスの仕組みを解説

オリンピック

2013/10/23

日本カジノ戦略(新潮新書)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 新潮社
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著者名:中條辰哉 価格:※ストアでご確認ください

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カジノと聞いて、何を思い浮かべますか? ラスベガス、きらびやかなネオンがまぶしい街並み、数億円の勝負に挑む大金持ち、豪華絢爛なショー…。非日常的なカジノは、庶民とは縁のない世界かと思いきや、実際にカジノを訪れるのは、大金を動かすカジノVIPから、観光目的で遊びにくる庶民までさまざま。人々を惹きつけるカジノの魅力とは? カジノとはいかなるビジネスなのか?そんな疑問に答えるのが、今回ご紹介する1冊、『日本カジノ戦略』です。

まずは、カジノVIPだけが享受できる超豪華な“おもてなし”をご紹介。セレブ御用達の小型ジェット機「ガルフストリーム」でのお迎えに、ヴィラ・スイートでの優雅な滞在、世界の一流料理を堪能できるレストラン、シルク・ドゥ・ソレイユを始めたとした幻想的なショーにゴルフにスパと、カジノVIPの世界を垣間見れます。贅沢の限りをつくしたエンターテインメント空間は、なんともうらやましい限り。こういった“おもてなし”を受けられるのは、ほんの一握りのVIPですが、カジノは1回に10ドルしか賭けないお客も、十分に楽しめる場であるそうです。

2章以降は、なぜ、カジノに人々は惹きつけられるのか、その心理と、カジノという商品のしくみについて、多角的に検証。長年、カジノを理論と実践で学んできた著者は、カジノを「非日常的な空間で“期待”と“リスク”を販売する産業」とし、カジノビジネスをさまざまな角度から論じます。著者は、ラスベガスのディーラースクールを卒業後、ネバダ州立大学大学院でカジノ経営学を学び、ラスベガスの大手カジノで実際に働いていた人物。カジノを知り尽くしているわけです。

カジノといえば、マフィア、犯罪、イカサマ等、危険なイメージがつきまとうもの。危険を排除するための監視体制や監視機構についても触れ、また、1930年以降の近代ラスベガスの誕生からのカジノの歴史も振り返ります。2020年の東京五輪開催決定を受け、観光客を呼び込み大きな経済効果が期待されるカジノ構想が注目されつつありますが最終章は、日本にカジノが誕生した場合、世界中の競合カジノに対抗しうる日本独自のカジノを作るには、いかなる戦略が必要なのか、著者の見解が示されます。

カジノの楽しさとカジノビジネスの概要が平易に語られた1冊です。これを読めば、ちょっとしたカジノ通になれるかもしれません。


第1章では豪華絢爛なカジノの世界を紹介。1回の滞在で数億円プレーをする「ハイローラー」は「鯨=Whale」と呼ばれるんですね

著者は、日本にカジノが誕生した場合の独自のシナリオを考えています。場所は「東京お台場」。名前は「東京カジノ」

カジノのゲームに詳しくない人のために、巻末に、ゲームの解説を掲載。ルーレット、ブラックジャック、バカラ、クラップスが紹介されています