突然呼び止められいきなり占い師デビュー！心温まるコミックエッセイ

ある日突然占い師にさせられてしまった卯野たまごさん。日々の生活に追われながらも占いを続けていくなかで、お客さんもたまごさん自身も、元気に前向きになっていく姿に心が温かくなりました。

道を歩いていて占い師に声をかけられる…よくある「あなたの人生を占わせてください」とかじゃありませんよ？ いきなり「わしの手相見て占ってみて？」です。ウソのようなホントの話し。いつのまにかその呼び止めた占い師、通称おじいに弟子入りしたみたいになってしまい、毎週1回無料で占い場所に座ることに。でもさすがスカウトされただけあり、手相の知識がほとんどなくても手相が話しかけてきたりして（イメージとして）才能を開花させていきます。時には手相だけでなく姓名判断もすることになりますが、字画などで占うのではなく字が動き出したり（こちらもイメージだと思いますが）その占い方法に思わず笑ってしまいます。

きっとおじいはそんな才能を最初から見抜いて話しかけたのでしょうね。謎の人物おじいはただ者じゃないです。でもおじいが見抜いたのは占いの才能だけじゃなくたまごさんの人間性でしょう。自分の生活もギリギリなのに、望んでなったわけでもない占い師を無料でやって、そんな状況でもお客さんに前向きになって貰いたいと真摯に占ってる姿に涙…。

当たるも八卦当たらぬも八卦。占いって大好きだけど、私にとってはちょっとした遊びの延長で、真剣に自分の悩みや人生を委ねるものではありませんでした。たまごさんは無料でしたが、占いってちょっと値段高いなーとも。占い師さんが身を削ってまで、こんなに一生懸命他人の人生を思ってくれていたなんて考えもしないで…。そう考えると正規の値段ですね。

なかには悪い占い師がいるのも忘れちゃ行けませんが、純粋に人を幸せにしたいと願い占っている方も、いっぱいいるいるんだろうなと、これを読んで思いました。