日常の澱のようなものを静かに描き出す短編連絡集【第150回直木賞候補作】

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レビュー

スノーボールという玩具がある。 球体のガラスの中にミニチュアの家がしつらえられており、逆さにしたり振ったりすると、白い澱のような小片が優雅に膨らんで球体の中を満たし、それがゆっくりと静まってゆくのがあ…

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