ニート忍者が大阪の陣へ──素っ頓狂にして正統派の万城目時代小説見参!【第150回直木賞候補作】

レビュー

風太郎は、「ふうたろう」ではなく「ぷうたろう」と読む。とっぴんぱらりのぷう太郎、だ。秋田や山形では、民話の最後を「とっぴんぱらりのぷう」という言葉で締めくくる習慣があったという。めでたしめでたし、に…

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