関ジャニ∞・大倉主演ドラマ原作 10秒迷えば、1つの命が消える! 災害医療のリアルな姿

2014/1/23

Dr.DMAT~瓦礫の下のヒポクラテス~ 1

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 集英社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:高野洋 価格:500円

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握手をしただけで相手の職業が分かるシャーロック・ホームズのような観察力が医者にも求められる瞬間がある。例えば、災害現場。限られた中で応急処置を行なう際、重要となってくるのは判断力だ。一番重篤な状態にあるのは誰なのか、どの人から救急車で運び出したら良いのか。一刻を争う人命救助の最前線で働く者に求められるのは素早く適切な処置をすることだろう。

原作・高野洋、作画・菊池昭夫の『Dr.DMAT~瓦礫の下のヒポクラテス~』は「災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)」の奮闘をリアルに描いた作品。現在、関ジャニ∞・大倉忠義主演でドラマ化されていることでご存知の方も多いだろう。人命救助の現場はこうも緊張感に溢れているものなのか。原作も手に汗握る展開にハラハラさせられる。

主人公は血が苦手な内科医の八雲響。お人好しな彼は、ある日、都内有栖川総合病院の院長の強引な命令で「災害派遣医療チーム(DMAT)」の隊員にさせられてしまう。DMATの指名は、限られた医療器具しかない災害現場で、被災した人々の命をつなぎ、病院へと送り届けること。八雲はDMATの一員として災害現場に出動するも、そこで目にしたのは血まみれの人が幾人も倒れる壮絶な現場だった。絶望に満ちた災害現場で八雲は命を救うことが出来るのか!

八雲は、一見頼りなさそうに見えるが、患者を第一に思う優しい医者だ。彼の観察眼は驚くべきものがあり、病院を訪れた患者の足の怪我を瞬時に見抜く等、内科でも活躍を見せていた。だが、災害現場は、いつもの環境とは異なる。非常時の中で八雲は患者の命をつなぎとめなくてはならない。「限られた資材と時間だけでできることなどたかが知れてる!それが災害現場なんだ!」「10秒迷えば、1つの命が消えてゆく!」八雲に投げかけられる言葉はどれも辛辣だ。

普段はほっとしたら腰が抜けてしまったり、血を見ると動けなくなってしまう八雲だが、スイッチが入れば途端に患者に画期的な処置を施していく。読者はそのギャップに思わず、八雲を応援したくなってしまうこと間違いない。一歩ずつ成長していく彼の姿が眩しい。決して天才肌ではない八雲は必死に努力して患者を救おうとしているのだ。災害現場での奮闘を見ていると人命を救おうとする医師達の強い信念に思わず胸が熱くなる。人命救助のリアルな姿を描いたこの作品はドラマとの違いを味わいながら読みたい1冊だ。


観察力抜群の内科医・八雲(1巻)

血が苦手だから内科医になったのにDMATになってしまう(1巻)

次第に落ち着いた判断が出来るようになる八雲(1巻)

時には死とも向き合わねばならない(2巻)

恋の予感も?ドラマと合わせてみたい作品だ(2巻)
(C)高野洋:原作、菊池昭夫:作画/ 集英社